新装版 女の顔 (上) (文春文庫)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (475ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167710064

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  • 異国の地アメリカで母を亡くし、その遺言通りに故郷日本にやってきたまさき。父方の実家へも母方の実家へも頼ることはできないと覚悟を決め、一人で生きていく決心をするが…。
    おとなしいが芯が強く、誰からも信頼され愛される女性。なのにおかしな運命に翻弄されて流浪の日々を送る。
    登場人物が必ずしも少ないわけではないのに、びっくりするくらい“世間は狭い”とばかりにどこかでつながっている。それがまた読む側を惹きつけるドラマを生むのだが。ネタバレになるので詳しくは書けないが、ラスト近くのまさきの態度にはちょっと失望。それでいいんだよ!という人もいるだろうけれど、私としては潔くあのまま終わって欲しかった。

  • 面白かったぁ、まるでドラマを見ているみたいに読めました。
    早く(下)を読みたい!!という所で終わっているし、うん、なかなか良いです。主人公は誰からも好かれる、とっても羨ましい女性。憧れる女性像で物語が進むのが良いのかも知れません。それにしても大病院の婿さん、あんまりにもついてなくて・・でも心の中で「いい気味」と思って読んでいる自分がいたりして、この著者、なかなか凄いです。

  • アメリカで育った「まさき」は日本に帰国し、亡き父(富豪/医者の家)と亡き母の実家を訪ねる。
    居場所がない と感じたまさきは東京で家政婦として働く。
    そのウチ2人の男に愛されるようになる。。。という女の一生。
    一応面白く読めたけどテレビドラマみたい。

    奔放な友人は愛人として暮らしたり、その愛人の息子とまさきが知り合ったり、その愛人の父とまさきが偶然知り合った老女が昔愛人関係だったりと「ありえねー」と呟きたくなる数奇な出会い♪
    まさき、性格よすぎます〜
    でも陳腐にならず読ませるのは平岩さんの文章力ですかね。
    好みはわかれると思う。別にグロくもないし、のほほんと読めるかも。

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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