- Amazon.co.jp ・本 (551ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167712037
感想・レビュー・書評
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朱川さんだから、「かたみ歌」や「わくらば日記」のような、どこかもの悲しくて儚いお話…?と期待していたら相当グロテスクなホラーでした。。
恋人との仲は順調、彼女と一緒に選んだ新居は快適で、その上同期からは高級国産車を格安で譲ってもらい…志郎の生活は順風満帆そのものだったが…
猫好きの彼女に影響され、新居に寄り付いた野良猫を飼い始めた志郎。ある日、額に不思議な印を持つ並外れて美しい猫に出会い…
猫のようで猫ではない、信じ難い力を持ったスメラギは猫の王国を支配するようになり…
猫の神風攻撃、辛すぎます…私ならもう車乗らない…
悲しいのは故意でも事故でも、最初に手を出すのはいつも人間側だということ。中盤の悲惨さに堪えて読み進めれば少しは希望ある最後が待っていますが、あぁ辛かった…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
分厚いのやっと読み終わった。朱川湊人は好きな作家のはずだったけど猫がいっぱい死ぬ話で、なかなか読み進めなかった。
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いやぁ、怖かったけど、可愛かった。どうしてプリンスに防御本能が働かなかったのかなぁ、と思ってた。最後に反省すべし点は反省できてよかった。ずっとまずはゴメンだろうって思ってた。ルイみたいな、自分の欲望をきれいな愛と騙って、あるいは誤解して狂信的行動するやつ、人間界にもいるから、戦争があるんだろうな。
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彼のホラーは初めて読んだ。
猫の怖い感じは出てるけど、彼の狂気というか殺意への移行がイマイチピンとこなかった。
エピローグはそりゃ無いよ、って感じ。 -
これは辛い・・・
あぁ・・・ -
猫にまつわるホラーなのか、ファンタジーなのか…、朱川作品の王道なのかもしれない。
ただ…、長かったなぁ。残酷な描写はさっさと終わって欲しかった。短編でいいです。 -
「こわーい」「グローい」「ネコが好きな人は注意!」
そういう意見を知りながらも、さらには生徒らに「ネコに似てる」とよく言われる顔ながらも、読みました。
確かにまあ、怖いし、「ひゃっ」となる場面も、気持ち悪いような場面も多々ありました。
しかし、自然と積極的に読み進めていきました。
やっぱ朱川湊人さんは素晴らしい。表面をさらうだけの読みは仮にしたくても通用しない。
最後の方、愛情があふれてて、何度も「ああ……」と思いました。