幽霊人命救助隊 (文春文庫 た 65-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 522
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  • Amazon.co.jp ・本 (605ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167717261

感想・レビュー・書評

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  • 傑作。どんな褒め言葉でも安っぽく聞こえてしまう… 養老猛司氏の解説も秀逸。百聞は一見に如かず。是非とも一回読んで欲しい。

  • 何度か完読を試みるも敗退。
    同じことの繰り返し。
    会話や人物設定も肌に合わない。
    『13階段』は準一気読みレベルだったのに。

  • 自殺した登場人物達が自殺志願者を100人救い、天国行きを目指す!!

    「自殺」のキーワードからは想像できないようなコミカルな表現が多くて、読み始めは軽め。
    ひとり、またひとりとレスキューしていく中で少しづつ登場人物の孤独や苦悩もほどけていく。

    鬱病=精神科に繋げればOK!な空気には、そんな簡単なことじゃないとムッとしたけど…
    最終的には感情移入でティッシュ必須。

  • 分厚い本だけど、読みやすかった。
    考えさせられる読書だった

  • 夏目漱石の『夢十夜』に船から飛び降り自殺をする話がある。主人公は欄干から手を話した瞬間に後悔した。あれを思い出した。
    後悔先に立たず。だから、こんなリベンジがあったら救われると思う。

  • エンタメとしてはもちろん面白いがそこに留まらず、自殺・生きること考えさせられる良い話だった。100人の自殺を考える人の描写はリアルで多様で、読者それぞれ自身の経験に近い人物もいるのではないか。実際その状態にある人が読むのは難しいかもしれないが、自殺という社会の問題点をエンタメに昇華している点ではあまりにも面白かったジェノサイドよりも全ての人に読んで欲しいと思える作品だった。

  • 「天国に行きたかったら49日間で100人の自殺志願の命を救え!」

    自殺した4人の男女を待ち受けていたのは
    神様からの指令だった。

    泣いて笑ってじーんとして。
    4人の真面目な奮闘が始まる

  • 個性的な幽霊たちが面白く、会話が多くて読みやすい。なのに題材が重いので笑ったあとに泣きたくなる不思議な小説でした。

    悲しくて辛くてどうしようもない人や、今や未来に悩んでるどの年代の人にも読んでほしい。優しくて切ないけど面白い不思議なこの小説本当おススメです!!

  • 自殺した4人の幽霊達が自殺しようとする人を100名救助しろと神から命令される。

    高野和明は実写化出来そうな作品が多かったけれど、今回は漫画のようなファンタジー作品で珍しい。

    巻末の参考文献では自殺に関する本がずらっと並んでいて作者の精神が心配になる。

    軽いノリもありつつ自殺について真剣に考える内容となっている作品で、面白かった。

  • 何名かの感想にもあるように
    確かに幽霊が人の命を守る話が繰り返されてるだけと
    言ってはそれだけの繰り返しの物語。
    しかし、100つのケースがあるからこそ、
    自分自身と近い状況があった時に、思い知らされるのではないだろうか。

    今のわたしには未来なんかわかんない。
    なんなら明日さえどうなってるかわかんない。
    今日の夜いつも通り暖かい部屋でふかふかのベットで
    寝れているかなんてわかんない。
    いつも通りの毎日だろうなんて思うのは、
    今の私が怠惰で想像力が乏しいだけ

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著者プロフィール

1964年生まれ。2001年に『13階段』で第47回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。著書に『幽霊人命救助隊』、『夢のカルテ』(阪上仁志との共著)など。2011年、『ジェノサイド』で第2回山田風太郎賞を受賞。自著のドラマ化『6時間後に君は死ぬ』では脚本・監督も務めた。

「2012年 『グレイヴディッガー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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