人は仕事で磨かれる (文春文庫 に 15-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 77
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167747015

感想・レビュー・書評

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  • もうすでに40代も半ばですが、海外に出て広い世界を見たほうが良かったかな、と考えさせられました。

  • 伊藤忠のTOPの「仕事」への向き合い方を、回顧録を交えてつづった本。
    プレーヤー時代のエピソードから、管理職、経営者になってからの考え方まで、幅広いレイヤーの「仕事」への姿勢をテーマにまとめている。
    時代が違う感じもところどころで受けるけど、この人の人としての全体像がほどよく感じられて、経営者ってゃっぱこんな感じだよな、と。
    バイタリティと熱意、誠意・信念…そんなキーワードが合うかな。

  • 現在、中国大使を務めていらっしゃる丹羽宇一郎氏の伊藤忠商事時代のビジネスマン人生をまとめたものです。4000億円の負債の一括返却に関するところは読んでいて背筋が寒くなりました。

    この本をはじめて読んだのは確か大学時代のことで、僕が今よりもずっと漂泊の時期を送っていたときのことです。苦しいときに読んだ本は余計に心に残るというのは本当の話ですね。それは衝撃的な内容で。

    この本の作者である丹羽宇一郎氏が社長に就任した際に負債の4000億円を一括返済して、その翌年には業績をVの字回復させた話や、名古屋大学に在籍したときに学生運動のリーダーだったことや伊藤忠商事に就職して、アメリカ支社での駐在員時代で穀物のトレーディング業務にしてしまった失敗(これが伊藤忠商事の1年間の利益を相殺するものだった)とその失地回復のために車を飛ばして大豆などの穀物が実際に栽培されている現地を見て回ったというエピソードが特に面白かったです。

    以前見たテレビ番組で勝間和代さんのインタビューで、当時のローソク足をプリントアウトした紙を片手に、自ら勝間和代に
    『この時期はこうだった。ここで僕はこうしたんだ』
    と当時を振り返るように話していたのが、すごく印象に残っています。

  • 誠実さと言行一致 
     裏切らない、言ったことは必ず実行、早く行動
    不自由を常と思えば不足なし 徳川家康
    人の評価は価値観(自分の考え)と評判
    組織は人と技術
    週3冊本を読む

  • ・信頼関係を築くには誠実さと言行一致。言ったことは必ず実行に移す。しかも、早く移す。
    ・商社マンは相場をやれ。絶えずそうした緊張感をもって仕事をしていかないと何が起きてもノホホんと構えてしますようになる。
    ・商社マンとしての人材の見極め三か条。1.自分の意見をはっきり言える。2.客からの評判が高い。3.年次を取れば金の匂いがする。
    ・ビジネスの社会での評価軸は、周囲から必要とされるかどうか。
    ・印象に残らなければ何を言わないのと同じ。ありきたりな言葉を言っても煙のように消えていってします。
    ・本を読め。読まないと想像力がなくなり、"ゾウ(=大きい案件)"を追えなくなる。想像力と現場経験が大切。
    ・最近の商社は賢い人材が多い。リスクを取って新しいビジネスモデルを作りたい人が少ない。アイデアがない。情報に触れる機会が少ない。情報を取る行動力もない。冷めてる。おしっこ漏らすくらいの緊張感を伴う仕事をしなければいけない。

  • 人として、常に誠実でいること

  • ノブレス・オブリージュの思想

  • 丹羽宇一郎氏のビジネスマンとしての生き様が書かれた一冊。正しいことを逃げずに貫く、当たり前のことが日本のビジネスシーンではほぼ皆無です。

    丹羽氏の能力がそれだけ日本企業社会で卓越していたということだと思います。

    このような方が、日本経済の転換点で活躍されているのを見ると日本も捨てたものではないなと思います。

  • 著者の仕事経験に基づくアドバイス集。

    個人的な経験の域を出ない内容。同じ著者の他の本と被る部分も多い。再読不要。

  • 先日読んだ、「プロフェッショナルマネジャー」よりよほどすっと胸に落ちる経営哲学の本。経営者になるための必要条件は本を読むことだと言うのは、本好きの私にとっても嬉しいことば。ただし、「プロフェッショナルマネジャー」と同様に経営者という職業は自分の時間のほぼ全てを仕事に費やす必要があるとのことで、自分はやはり経営者には向いていないということがよくわかった。

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著者プロフィール

丹羽宇一郎(にわういちろう)
公益社団法人日本中国友好協会会長。一九三九年愛知県生まれ。元・中華人民共和国駐箚特命全権大使。名古屋大学法学部卒業後、伊藤忠商事(株)に入社。九八年に社長に就任すると、翌九九年には約四〇〇〇億円の不良資産を一括処理しながらも、二〇〇一年三月期決算で同社の史上最高益を計上し、世間を瞠目させた。〇四年会長就任。内閣府経済財政諮問会議議員、地方分権改革推進委員会委員長、日本郵政取締役、国際連合世界食糧計画(WFP)協会会長などを歴任ののち、一〇年に民間出身では初の駐中国大使に就任。現在、一般社団法人グローバルビジネス学会名誉会長、伊藤忠商事名誉理事。

「2023年 『仕事がなくなる!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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