僕の散財日記 (文春文庫 ま 22-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 90
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167753313

作品紹介・あらすじ

買い物が教えてくれる世界。それはお金を払った人間だけが知ることの出来る魔界の迷路のようなものだ-。ナイキのシューズ、ホンダのモンキー、エルメスのハンドタオル、ガーデニング用チェアetc.。衝動買いから、こだわりの車選び、そして記念日の贈り物まで、中年男子の生活と考察が赤裸々に描かれた希少な一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 「松任谷正隆」の買い物日記風のエッセイ集『僕の散財日記』を読みました。

    最近、戦記・戦史モノを中心に読んでいたので、少し軽めの作品が読みたくなり本書を選びました。


    -----story-------------
    お金を払った人間だけが知る魔界の迷路へようこそ
    買い物は戦いだ、自分自身を切磋琢磨していくための??。
    お洒落でお馬鹿な中年になるための買い物術指南。
    読むと欲しくなる!

    買い物が教えてくれる世界。
    それはお金を払った人間だけが知ることの出来る魔界の迷路のようなものだ―。
    ナイキのシューズ、ホンダのモンキー、エルメスのハンドタオル、ガーデニング用チェアetc.。
    衝動買いから、こだわりの車選び、そして記念日の贈り物まで、中年男子の生活と考察が赤裸々に描かれた希少な一冊。
    -----------------------

    男性向けファッション誌『MEN'S EX(メンズ・イーエックス)』の2001年3月号から2005年7月号に連載されたエッセイを加筆・修正してまとめた作品です。

     ■まえがき
     ■記念日に買った“フェイク”のマフラー
     ■ナイキのショックス
     ■ホンダのモンキー
     ■特注のトートバッグ
     ■リーバイス・レッド
     ■大人のTシャツについて
     ■眼鏡について
     ■マルタンマルジェラのコート
     ■カメラについて
     ■バンジョー
     ■かみさんからのプレゼント
     ■ランドローバー・ディフェンダー110
     ■白いシャツについて
     ■ロレックス・エクスプローラーのメンテナンス
     ■エルメスのハンドタオル  他27篇

     ■散財通信簿
     ■あとがき
     ■解説 小山薫堂


    「松任谷正隆」のように散財できる財産はないし、勿論、趣味や嗜好は異なりますが、、、

    買い物を愉しむ気持ちはわかりますねぇ… 買い物って楽しいですもんね。


    洋服や靴よりも、カメラや単車(ホンダ モンキー)、クルマ(ランドローバー・ディフェンダー)に関するエッセイが特に共感できて愉しめました。

    特にモンキーは、20年くらい前に乗っていたので、当時、80ccにボアアップして走っていた頃を懐かしく思い出しながら読むことができましたね。


    本編のあとに『散財通信簿』として購入したモノの顛末が描かれているのも愉しめました、、、

    残念ですが… モンキーは、あまり活用されなかったようですね。

  • 服ほしー

  • 散財と言っても、博打でスッたとかそんな話ではありません、服/靴/鞄/カメラ、高くて車といったもの。要は自慢です。買ったものそのものではなく、自分の「趣味の良さ」の自慢。

  • どれだけ散財しても財がつきることないのでしょうね。その貪欲旺盛な好奇心には共感しますが、ちっとも羨ましく思えませんでした。金つかいずぎ。

  • 物欲ではなく、買い物欲!あ〜、買い物したくなる。

  • まさしく散財。欲しいと思ったら即購入するその買い物ぶりが凄い。また奥さんとの結婚指輪を無くしてしまうエピソードや、奥さんからプレゼントされたマフラーをオークションに出す等、意外な1面も垣間見れる。ただ、お金がいっぱいある方の買い物ぶりなので、その辺りは、一般庶民とは違いますなぁと痛感する。

  • 少し節操の無さを感じなくもないが、男の(いい意味で)間違ったロマンチシズムのようなものがあり、休日の朝なんかにこれを読めば、午後は間違いなく買い物へ出掛けたくなってしまう、困ったエッセイである。たまに「かみさん」が登場するが、あまりに描かれていないので、逆にそれが笑える。

  • 早まるな、今逃しても死にはしない・・・・・・。

  • 松任谷由実の旦那、松任谷正隆の散財日記。

    散財の勢いは面白いと思うけど、
    奥さん手編みマフラーをオークションに出すって酷いわ。
    おまけに落札者に返してもらってるし。
    とどめに返却に至るエピソードが脳内で変わりすぎてるし。

    音楽的才能はあるかもしれないけど
    このマフラーの件でドン引きした。

  • 笑える

  • 松任谷正隆さんの、お買い物日記。

    この人のおたく気質とか、散財しちゃう体質とかがよく現れてておもしろい作品です。

    絶対この作品の原稿料より、お買い物したものの合計金額のほうが多いと思う。

    それも読んでて面白いです。

    自分ではこんなお金の使い方できないからね。
    余計に面白いのですが・・・。

  • 気分転換用に旅に持参。雑誌連載のまとめ。面白いのと、そうでもないので差が……。旅も終わったので強制終了

  • シックでありながらふわりとかわいい表紙の、松任谷正隆さんのお買いもの日記。テレビなどで拝見するかぎりでは、「このひと、たぶん凝り性」とは思っていましたが…。クルマにカメラに万年筆…と、男性が凝るものの定番が並べられています。良質で遊び心もあって、そのうえ使い勝手のいいお道具というのは、男女問わず、持っていてとても嬉しい!そのうきうき感が伝わってきます。基本的にご自分の好きなものを買い集めておられますが、奥様(ユーミン)にもさりげない心配りが優しいなー。それに、読者サービス?で会員制高級セレクトショップに入会してみるというのは泣かせる…っていうか、そんな商売は今でもあるのか(笑)。お洋服や靴のトピックが意外と多いと感じました。特に良質のニットへのほれ込みようを読むと、お金が自由になるようになってから凝りだしたような、付け焼刃のお洒落さんではないというのが一瞬でわかります。金払いは大人になってからの話ですけど、好みについては「こういうのが好き!」というのをじっくり育ててきたかたなんでしょうね。ただ、エルメスのハンドタオルやハンカチは確かに素敵だけど(見には行くけど買ったことない)、これを使ってる男子というのは、女子から見ればかなり「取扱注意」だと思いますよ(私だけ?:笑)。最後にこれまでの「散財通信簿」がつけられていて、微妙な誠実さが松任谷さんらしくて素敵だな、と思いました。あとがきの、病院で(通院、急患どちらの場合も)の下着話も笑えます。同じニュアンスのことを谷村志穂・飛田和緒さんの『お買物日記』で読んで、「私も気をつけよう!」と思ったおぼえがある(笑)。暴れ買いっぷりをなかなか楽しく読めましたが、「なんでこれに行くかなー」というクレイジーなものが意外となくて、全体的におとなしめだったので、この☆の数です。雑誌連載ではそういうものがあったのかもしれませんが…ごめんなさい。

  • これ、単行本になったとき読みたいと思っていて、文庫になっていたので思わず買ってしまった。でも、写真がないのが残念〜。単行本にはあったのかな。ユーミンのダンナさんの買い物エッセイ。昔、ユーミンも好きだったけど、正隆さんもあの温厚そうなひょうひょうとした雰囲気が好きで。このエッセイにもそんな雰囲気が出ている気が。あと、なにかがすごく好きな人の話がわたしは好きで。ファッションやモノにそれほど詳しくないので、それがどんなものなのかよくわからないものもあったけど、正隆さんの買い物魂とでもいうか、買い物にかける情熱はよくわかって、楽しい。家にあると思っただけで心が豊になるから(買って正解)っていう判断(言い訳?)とか。まあ、散財のスケールも一般人とは違うけれども、気どったところがなくて、物欲とかバカさとかいやらしさみたいなところも正直に書いてあって、共感したり、好感もったり。やっぱり買い物っていいな。

  • 店頭から消えた。。。買い損ねた。。。

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著者プロフィール

松任谷正隆

1951年、東京生まれ。4歳からクラシックピアノを習い、学生時代にバンド活動を始め、細野晴臣、林立夫などと伝説的グループ、キャラメル・ママを結成。その後アレンジャー、プロデューサーとして、妻である松任谷由実を筆頭に、松田聖子、ゆず、いきものがかりなど、多くのアーティストの作品に携わる。1986年には主宰する音楽学校「MICA MUSIC LABORATORY」を開校。モータージャーナリストとしても活動しており、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、AJAJ会員でもある。

「2021年 『おじさんはどう生きるか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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