七週間の闇 (文春文庫 あ 47-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167773922

感想・レビュー・書評

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  • 臨死体験、儀式、輪廻転生・・・そして殺人。
    どろりとした感じをうけるホラー・ミステリーでした(=▽=)
    輪廻転生という話に目がないわたくし。飛びついて買ったら
    とんでもなく恐ろしいお話でした(´Д`)
    人間の執念の恐ろしさ!きゃぁっ

  • 絵画(タンカ)に描かれた巨大な歓喜仏「チャクラサンバラ」に抱かれるようにしながら首を吊って死んだ、臨死体験者の磯村澄子。果たしてその死は自殺か他殺か。澄子の夫だった画家の明と再婚した亜矢子は驚くべき真相に行き着く。

    物語全体を貫く不思議なチベット仏教と臨死、転生などの話題に、お受験ママによる胎教の雑談が間にうまく挟まり、体外受精など先端医療の話題と上手く絡まって、事態が一つのところに収束するのが巧みで面白い。「これがどう関係するんだ?」と思いながら読んでいた部分も全てラストに繋がる。また二転三転するストーリーもさることながら、登場人物全員がとても恐ろしい。嫌な後味を残す終盤からラストの展開が実に自分好みだ。

    一つ言うならば…タイトルがイマイチではないか。『六月六日生まれの天使』も、ラブストーリーであるかのようなタイトルと帯が内容と合っていないように感じていたが、本書のタイトルにもあまり惹かれない。読み終わってから意味が解る怖さは確かにあるが、読む前には何のことかイメージできない。せっかくチベット仏教や転生などが絡む不思議な話なのだから、もっと神秘的な言葉を使った方が装丁にも合っているように思うのだが。

  • 7週間、49日のことだったのか、迂闊だった。育った環境柄、日常的に耳にしていた仏教の決まりごとなのに、興味を持たなかったために、知識が全くない。読み手によっては仏教への興味の喚起の端緒くらいにはなるかも。

  • うーん。

    輪廻転生の記述は少しだけ読めるものだったけど、
    内容は本当にフツウ。

    人工授精の部分に工夫があったか?
    と、いいところを探すのが難しい。

    長かった割には何も残らなかった。★2つ。

  • 愛川晶は『虚栄の肖像』(http://booklog.jp/users/amanjaque/archives/4167773961)に解説を寄せていますが、その中に「私は兼業作家である」と書いています。また、「認知症を患った父の介護をしてい、そちらに時間を取られたため、まったく小説が書けなくなってしまったことがある」ともあります。恵まれた執筆環境ではなさそうに思えるのですが、そこからこんな複雑なストーリーが紡ぎだされるのですね。
    胎教に関する記述の部分は本当のことなのでしょうか?お腹の赤ちゃんに話しかける妊婦さんというのは別に珍しくないと思いますが、赤ちゃんの方がそれを全部記憶しているとなると、妊娠中は夫婦喧嘩をするのも怖いです。

  • 2010年10月読了
    うーむ、

  • 「催眠」に続いて この作品を読んで、頭の中に詰まってる鍋の中身のよう。発想とか構想とかはわりと好きなのだけど、読後のも足りなさは、美味い文章・構成の作品を読んだ後だから???
    本を読む順番は重要だな。
    一日でさくっと読了。

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著者プロフィール

愛川晶
一九五七年福島市生まれ。九四年『化身』で第五回鮎川哲也賞を受賞。トリッキーな本格ミステリーを基調としながら、サイコサスペンス、ユーモアミステリー、人情ミステリーと幅広く活躍。主な作品に『六月六日生まれの天使』『ヘルたん』『再雇用されたら一カ月で地獄に堕とされました』。落語ミステリーでは、『道具屋殺人事件』『芝浜謎噺』など「神田紅梅亭寄席物帳」シリーズ、『神楽坂謎ばなし』など「神楽坂倶楽部」シリーズ、『高座のホームズ』など「昭和稲荷町らくご探偵」シリーズがある。『太神楽 寄席とともに歩む日本の芸能の原点』(鏡味仙三郎著)では編者を務めた。

「2023年 『落語刑事サダキチ 泥棒と所帯をもった女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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