- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167801045
感想・レビュー・書評
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本当に、ウツになった人は自分で気がつかないのだな…と改めて思う。そこを抜け出したから、こんな肩に力の入っていない作品が書けたのだと思うけれども、ウツに落ちてゆくさまは読んでいて辛い。
何かに一生懸命になって完璧主義で、それで自分を追い込んでしまうというのは、自分ではわからないのかもしれない。知らず識らずにやっていそうで怖い。
図書館で借りてきて、そのまま読み切ってしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本を読んだのは2回目になる。
1回目はうつ病になる前に、『ツレうつ』を読んだ後。
2回目はうつ病で休職して復帰を目指している今の段階。
ツレさんと自分は、症状は半分くらいは似ていると思う。
他に本で読んだうつ病経験者とは、症状の共通点が少ない方だと思う。
ツレさんは環境をガラッと変えることで物事が良い方に進んでいっているという印象を持っている。
その方向転換をする勇気と決断力を持っているのが素晴らしいと思う。
逆に、自分はそのような方向転換をするほどの気持ちを持てていない。
方向転換をしようにも、どこに転換すればいいか、転換して進んでいいものかを考えて尻込みしてしまう。
自分もこのような気持ちがほしい。 -
有名なツレさんのうつになった時の記録。自分で病気の時の心情や自分の状態を振り返っており、うつ病を理解しようと思ったらよい本だと思う。自殺企図や気分の落ち込み、相棒の支えなど、ひどい時のことは記憶があいまいと言いつつもなかなか詳しく振り返っているので、家族にうつ病の人がいる人などには良い本だと思う。
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ツレがうつになりまして
を読んで興味を持った。こちらはその ツレ が書いたもの。
真面目な人ほどうつになりやすいんだなと。著者はかなりいい会社にいたようだ。精神を病んで退職してしまったけども、彼は辛いと正直に言える相手と出会えて良かったと思う。
自分の経験を書いて食い扶持にしているのだから、大したものだ! -
ツレさんが病気中に感じていたこと。テンテンさんてすごいなーと思った。
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2019年4月28日購入。
2019年5月30日読了。 -
読んでいて自分の体験とダブって面白かった。今の自分の良くなったことを実感できた。
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鬱病の心境を追体験でき、仕事の取り組み方や夫婦のあり方など、生き方を考えさせられる一冊。
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「ツレがうつになりまして」のツレバージョン。相棒さんはえらいなと思いつつ、こちらではツレ目線の病気との向き合い方が書かれている。病気になってしまったけど、ツレさんの相棒さんへの想いが、もっと大切な想いに気づいて、変われたことは素敵なことだったんじゃないかと思う。
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当事者からの違った一面がみれる。
病中だけでなく生い立ちから振り返っているので、病気に関して読みたい人には物足りなさを感じるかもしれない。
今売れすじだけでなく、クラシックな文を多く読んできた人が書いている印象を受ける。 -
ツレがうつになりましてのツレ目線
半生は読みにくかったが、うつと回復期の本人の考えは漫画になかったので、興味深く読んだ。 -
時代の流れは早くなっても、
人間のできることには限界がある。
それでも人は走り続ける。
そして世の中には走り続けられる人もたくさんいて、
血反吐を吐いてもなんのそのって人もいるんだよね。
でも、そうじゃな人もたくさんいる。
粘着質の高い黒い何かが心に溜まってきていても、
鏡についてるほこりみたいに、最初は気づかない。
気づいても、気づかないフリ。
一度埋もれたら、
こんな風になかなかゴメンナサイとは言えないのかも。
(以下抜粋。○:完全抜粋、●:簡略抜粋)
○空回りだけど、おどけて、おちゃらけてみせいた。
でも心の内は、悲しかった。(P.20)
○ホッとしたのか、やはり寝込んだ。
毎年、長い休みに入ると、
なぜか体が反応して風邪様の熱を出して寝込む癖がある。(P.43 )
○現在というポイントにいる自分が、
あまりにも刺激に弱く、居心地が悪いので、未来に対して絶望を抱き、
自分の過去も失敗体験ばかりだったように思えてしまう。(P.53)
○相棒がイライラすると、僕もイライラして落ち込んでしまうので、
彼女は自分をコントロールして、イライラを表にださにようにしていた。(P.53)
○闘病中には薬の副作用なのか、足がむずむずして、
交互に細かく動かしていないといられなくなる状態になったこともある。(P.102)
●怠け癖って考え方は良くないよ。
怠けるのを悪いことみたいに言ってる。
そりゃ周りのみんなが困ったなって思うくらい怠けるのは、
悪いって言われちゃうこともあるだろうけど、
自分で悪いって言ってもしょうがないよ
(中略)
合っている合っていないじゃなくて、
病気でなく怠けているのが悪いって思うキッチリめの考え方が、
よくないんだと思う(P.218-P.219)
○僕は、負けた。
自分に負けているようでは、すっかりダメだ。(P.224) -
ツレさんが書いた本。
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ツレさんの文章、好きだ
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「ツレウツ」というエッセイコミックを読んでいたので、その流れで今作も読んでみましたけれども、うーん…まあ、深く感じ入るところはなかったですかね。残念ながら…
ヽ(・ω・)/ズコー
まあ、著者本人によるうつ病克服記ですね。著者は作中で「自分は親とかに変人だと思われてきた、変人ゆえに結婚できない、とも」みたいな記述をしていましたけれども、確かに文章から何とはなしに漂って来る変人臭…まあ、奥さんも変わった人みたいなので変わり者同士、気が合ったのかも? と言っては失礼か…だけれども、なんとなく変人オーラみたいなのは文中から感じ取ったぜ!! だから、どうした!! 社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
まあ、そんなわけで読んだ記録としてのレビューでした…おしまい。
ヽ(・ω・)/ズコー -
「こんなツレでゴメンナサイ。」3
著者 望月昭
画 細川貂々
出版 文藝春秋
p239より引用
“ネイティブ・アメリカンのホピ族の言葉では、過去は視線の前
方にあり、未来は頭の後方にあるというのだそうだ。”
元うつ病患者である著者による、病気になる前後談などを綴っ
たエッセイ集。
闘病に関する話から画を担当している奥さんとの出会いの話ま
で、経験者にしか書けない貴重な話が綴られています。
上記の引用は、第6章の中の一文。人生は後ろ歩きといった所で
しょうか、そういえばよくつまずくところもそんな感じだと思い
ます。
著者がうつ病になった時に勤めていた会社は、海外に本社を持
つ外資系日本支社だったそうですが、この本が出た時には日本か
ら撤退しているようです。本書を呼んだところでは、あまりまと
もな会社ではなさそうな感じなので、まあそうなっても仕方なか
ったのかも知れません。
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「ツレうつ」からはじまり細川貂々さんの本をひたすら読んできて、やっとツレさん自身が書かれた本にたどり着いた。
貂々さんの著書で知っている事柄が多いけど、「うつ体験者」自身の言葉だから、ぐっとくるところがあった。
私も、病気になる前は「絶好調」で、今考えれば”おかしい”状態だった。でもそんなことには全然気づかず、不眠も食欲不振も気にせず躁状態で仕事してた。「気持ちの落ち込み」があらわれるまで。
コミックエッセイ形式ではなく、たまに貂々さんの挿絵がある程度だから、ほんとにエッセイ本としてこれまたよかった。 -
自分のことを客観的に書くのは難しいものですが、うつを患っていた時期に何を考えていたのかが、ともてよく伝わってきました。
うつ を一括りに語ることはできませんし、症状のの改善のヒントが書かれているわけではないのですが、読むことで症状の大枠を理解できたような気がしました。 -
2010.12月読了。
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ツレさん