ノーバディノウズ (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167850012

感想・レビュー・書評

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  • サムライジャパン野球文学賞受賞作品。
    メジャーリーグで本塁打王として活躍する、韓国系アメリカ人ジャスティン・キング。彼の出自に疑問を持つ者が現れ、調査を始めると、その者たちが忽然と姿を消してしまう。彼は何者で、内に秘めた想いとは。
    スポーツモノだけに、ラストはこのまま清清しくと思いきや、残念な方向に流れてしまった。ヒョンスが簡単に自由になれるようなら、あえてFBIなどは必要なかったような。

  • 野球が好き&ミステリーが好きな人は
    かなり読んでて楽しいミステリーだと思う。

    メジャーリーグで活躍する東洋人本塁打王の
    隠された秘密を追う人物ミステリーで
    光と影の2つの人物像の描き方は
    東野圭吾『白夜行』を彷彿とさせる。

    成功を収める人物の隠された過去を地道に追いかける
    というプロットは、松本清張や『飢餓海峡』など
    リアリズム・社会派ミステリーによく見られたもので
    新聞記者である著者の良さを引き出している。

    ただ、物語のかなり序盤で正体自体が判明し、
    序盤から中盤にかけては、過去をちょっとずつ
    暴いていく流れで新展開が少なく、
    ちょっと中だるみを起こしているところが気になった。

    NUMBERあたりに掲載されているノンフィクション記事を
    いくつも積み重ねたような書き方になってしまっていて
    物語・ミステリーとして弱さ・物足りなさがあり
    物語の起伏として、もう少しひねりが欲しかった。

    時折挟まれる野球ネタ・メジャーリーグネタは
    さすが本職といえる内容で、
    狙い球の絞り方・ヤマの張り方などは
    野球ファンなら読んでいて楽しくなる部分だと思う。

  • 作者のデビュー作。まずまず面白かった。様々な登場人物の視点で描かれるため、誰が主人公なのかがややぼやけている。結末は単純でなくて良かった。

  • メジャーリーグを代表する東洋系本塁打王の正体を暴け! 調査を命じられた新聞記者が辿り着いた驚愕の真実とは? コリアンマフィア、辣腕エージェント、敏腕記者…。「キング」争奪戦の行方は? 迫真の野球ミステリー。

    作者の本城雅人はサンケイスポーツの元記者。本作は第16回松本清張賞の最終候補作で、第1回サムライジャパン野球文学大賞作なのだそうだ。荒唐無稽な話なのに、つい引き込まれて読んでしまう…そんな魅力のある作品だった。
    (B)

  • 【ネタバレあり】圧倒的な実力を持つ選手の意外な過去、って点では伊坂の「あるキング」にも通じるかな。まぁあれよりは野球愛は感じる。ただ、野球小説として読むには野球の描写は薄い。
    野球の知識、蘊蓄はおもしろいし豊富なんだけどね。野球を道具立てにしたサスペンスってところかな。


    ナカムラ=仲村はもっと早く気づいてもええ気がするし、左投げ右打ちはもっと話題性あるよね、というあたりが甘い気がするけど、それ含めても十分おもしろい。

  • とても面白かった!
    面白かったのだけど、どうしてもオチというか、話の結末がすっきりしない。
    途中が非常に面白く引き込まれるように読んでいただけに、何ともいえない後味でした。

    私は悪は滅びる話が好きなので、何となく納得できないだけなんだと思いますが、そこだけが少し残念でした。

  • 終わりはやや物足りないが、まあまあ。

  • 【野球ミステリーに新たな金字塔が!】メジャーリーグ初の東洋系本塁打王に隠された過去とは? サムライジャパン野球文学賞大賞を受賞した、壮大なスケールの野球小説。

  • メジャーリーグを代表する東洋系スラッガの正体を日本の新聞記者が追う話。
    野球をあまり知らなくても楽しめた。
    終わり方がいいね。

  • メジャー随一の東洋系スラッガー「ジャスティン・キング」の謎を探る者たちが次々と姿を消す。彼の正体と隠された真実とは。野球版「砂の器」。
    一人の男の人生物語としても十分に堪能できるが、野球知識があるとより一層楽しめる作品である。ベースボールと野球の違いは何故起こるのか。登場人物たちの野球談議でさり気なく語られるので、野球に詳しくない人にも入り込みやすいと思う。

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著者プロフィール

本城雅人(ほんじょう・まさと)
1965年神奈川県藤沢市生まれ。明治学院大学経済学部卒業。産経新聞社勤務を経て、2009年『ノーバディノウズ』が第16回松本清張賞最終候補作となり小説家デビュー。2010年同作で第1回サムライジャパン野球文学賞大賞を受賞。2015年『トリダシ』で第18回大藪春彦賞候補、第37回吉川英治文学新人賞候補。2017年『ミッドナイト・ジャーナル』で第38回吉川英治文学新人賞受賞。2018年春に同作がドラマ化される。同年、『傍流の記者』で初の直木賞ノミネート。

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