あたらしい哲学入門 なぜ人間は八本足か? (文春文庫 つ 11-20)
- 文藝春秋 (2014年2月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167900373
作品紹介・あらすじ
哲学的な専門知識はゼロでOK! 土屋先生と考えよう!「夢の中の百万円の札束がなぜ百万円とわかるのか」「人生は無意味か」など、哲学ではどのように解決するのか? 実践する哲学入門!
感想・レビュー・書評
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著者がお茶の水女子大学でおこなった哲学入門の講義をもとにした本です。
哲学入門とはいっても、哲学者の思想を紹介するのではなく、哲学の問題に対する著者自身の考えが語られています。それも、ウィトゲンシュタインが『哲学探究』で語ったような、「ハエにハエとり壺から出口を示してやること」、つまり哲学的な問題と思われているものが、じつはことばの使い方を誤っていたために生じた疑似問題にすぎないことを明らかにするという試みがなされています。
ユーモア・エッセイではなくまじめな哲学の議論が展開されていますが、それでも随所にくすっと笑ってしまうようなギャグが散りばめられていて、楽しく読むことができました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ウィトゲンシュタインの論理哲学の核心に触れられます。そもそも、それは問題として間違っている、問いの立て方を間違えていることによる無用の悩みがスッキリしました。例えば、どうせ死ぬのに生きる意味があるのか、というような問い。
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あとがきで、哲学の問題は問題としては間違っている、と書いてある。こうした方略でかかれた本であり、さらに大学生に教えたということからほんにしているのでとても分かりやすい本になっていると思われる。
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いつものツチヤ節が前回のエッセイかと思ったら真面目な哲学の本でした。
期待ははずされましたが、その期待を大きく上回るくらい興味深く面白い内容でした。
哲学って面白い。そして土屋賢二はすごい。 -
独特な切り口により、哲学的な思考とは?
ということを語っておられる
文調がやや口語的で繰り返しもあったりで
はじめは読みづらいかもしれない -
2014/10/20読了。
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【哲学的な専門知識はゼロでOK! 土屋先生と考えよう!】「夢の中の百万円の札束がなぜ百万円とわかるのか」「人生は無意味か」など、哲学ではどのように解決するのか? 実践する哲学入門!