私闘なり、敵討ちにあらず 八州廻り桑山十兵衛 (文春文庫 さ 28-21)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167900922

感想・レビュー・書評

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  • 突き放した終わり方もまた良し。

  • 【お待たせしました。大人気シリーズ、第八弾!】武州壬生を訪れた十兵衛は、旧知の町奉行が理不尽な「敵討ち」により落命したと知る。怒り心頭の十兵衛、珍しくお役目も忘れて……。

  •  ご存じ安定の桑山十兵衛シリーズ。相変わらず好調ではあるが、最初の「関八州はおれが縄張り」は事情が入り組んで一読では頭にはいらない。あるていど関係を把握しておかないと、次へ次へとつながってゆくので適当に飛ばすわけにもいかない。長編の導入部分を読まされるような忍耐力と理解力を要求される。このていどのお気軽シリーズなのからあまり入り組んだことしなくてもいいようにも思うけど。まあそこを過ぎさえすればあとは痛快無比。十兵衛強いなあ。見事に仇を討つ表題作もいいし、最後の同僚樋口新三郎が出没する真相もホロリとさせて悪くない。

  • 相変わらず、江戸時代からタイムスリップしたような佐藤雅美先生です。面白い

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著者プロフィール

佐藤 雅美(さとう・まさよし)
1941年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。デビュー作『大君の通貨』で第四回新田次郎文学賞を受賞。1994年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第110回直木賞を受賞する。著作に『御奉行の頭の火照り 物書同心居眠り紋蔵』『頼みある仲の酒宴かな 縮尻鏡三郎』『関所破り定次郎目籠のお練り 八州廻り桑山十兵衛』『知の巨人 荻生徂徠伝』などがある。2019年7月逝去。

「2021年 『恵比寿屋喜兵衛手控え 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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