- 文藝春秋 (2015年1月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784167902728
作品紹介・あらすじ
デビュー二十年! 大人気シリーズ第十一弾
伊与太が秘かに憧れて、絵にも描いていた女が死んだ。しかし葬式の直後、彼女の夫は別の女と遊んでいた……。江戸の人情を円熟の筆致で伝えてくれる大人気シリーズ第十一弾!
みんなの感想まとめ
人情味あふれる物語が展開される本作では、江戸の町で髪結いを営む伊三次が中心となり、さまざまな人々との関わりを通じて人生の機微が描かれています。シリーズ第十一弾として、伊三次のキャラクターが深まる中、彼...
感想・レビュー・書評
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シリーズ11作め。
作者はデビュー20周年だったそうです。
廻り髪結いの伊三次は、町方同心の不破親子の手伝いもつとめているため、捕物にも関わっています。
だんだん、若い世代の話が増えていましたが。
今回は伊三次の出番が続き、女房で芸者のお文姐さんのいいシーンもあって、古くからのファンも満足する短編連作となっています。
「あやめ供養」
伊三次が髪結いに行ったことのある町医者の家族に事件が起こり、容疑者として直次郎の名が。
久々の再会に驚く伊三次。
直次郎はすっかり良い父親になっているようなのだが?
「赤い花」
魚問屋の末娘は、大柄な男勝りで店にも出て働いている。
そんな娘に、縁談が‥?
「赤のまんまに魚そえて」
伊三次の弟子の九兵衛に、髪結いに持っていく台箱を誂えてもらうことに。祝いの席の準備が始まります。
老舗の若旦那の髪を急に頼まれた伊三次だが‥
「明日のことは知らず」
伊三次の息子の伊代太が通りがかりに見かけ、ほのかに憧れていた女性の身に何が‥
一方、大名家に奉公に出ている不破の娘・茜は、後継ぎの若様の世話をしていました。身体の弱い少年の覚悟と諦念と優しさ。
離れている二人が、ふと互いを想う。
人情味ある展開で、しみじみ。
文庫化された2012年、作者は闘病中で、惜しくもその後亡くなられました。
まだ読んでいない作品を少しずつ読んでいきます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かったです。そんなつもりもなく、何となく、謎を解いていく伊三次さんの人柄がとても良いと思いました。
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明日のことは誰にもわからない。思いもよらず幸せが訪れたり、突然の災難にあったり。そんな人生の機微を人情味たっぷりに描く人気シリーズ。
四十の声を聞き、伊三次の性格も丸くなって涙脆くなってきた。自身の子供の成長に親ながら驚き、親しい人物の訃報に嘆く。時代は違うといえども、この年齢になると思うところは一緒なんだなあと思う。 -
優しい話ばかりだった。茜の様子が気になるので、次の本は茜だけの話を期待したい。お文さんの啖呵が久しぶりで気持ちよかった。
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ここへきてやっと伊佐次主体になった巻だった。良かった。ただ、伊佐次が床を構えて、みんなから褒められるようになるのはいつだろう。もしかしたら来ないのかもしれないけど、なんだか伊佐次だけ良いことがないような気がして…。お文だって、実の親に会った話があったのに、伊佐次には良い話がない。
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内容(ブックデータベースより)
デビュー二十年! 大人気シリーズ第十一弾
伊与太が秘かに憧れて、絵にも描いていた女が死んだ。しかし葬式の直後、彼女の夫は別の女と遊んでいた……。江戸の人情を円熟の筆致で伝えてくれる大人気シリーズ第十一弾!
令和6年10月14日~16日 -
作者の宇江佐真理さんの環境の変化もあり、優しい雰囲気が増しています。
あやめを丹精することが生きがいの老婆が、庭で頭を打って亡くなってしまう。彼女の部屋から高価な持ち物が消えていることを不審に思った息子は、伊三次に調査を依頼する。暗い過去を持つ、花屋の直次郎が疑われるが……。(「あやめ供養」)
伊三次の弟子、九兵衛に縁談が持ち上がる。相手は九兵衛の父親が働く魚屋「魚佐」の娘だが、これがかなり癖のあるお嬢さんだった。(「赤い花」)
浮気性で有名な和菓子屋の若旦那は、何度も女房を替えているが、別れた女房が次々と行方知れずになるとの噂があった。このことを聞いた伊三次は同心の不破友之進に相談する。(「赤いまんまに魚そえて」)
伊三次の息子、伊与太が心惹かれ、絵に描いていた女性が物干し台から落ちて亡くなった。葬式の直後、彼女の夫は浮気相手と遊び歩いていた。一方、不破家の茜は奉公先の松前藩で、若様のお世話をすることになっていた。(明日のことは知らず)
仕えていた藩が改易になった男。知り合いの伝手を辿って再仕官しようとするが、なかなか上手くはいかず、次第に困窮していく。(「やぶ柑子」)
「不老不死の薬」を研究していた医者が亡くなった。彼の家には謎の物体が残されていたが、ひょっとしたらそれが高価なものかもしれないと思った家主は、伊三次に調べてもらうことに。(「ヘイサラバサラ」)
伊三次の周りの人々が、さらに身近に感じられる一冊。 -
1編1編はとても楽しい。やぶ柑子という1編が好き。
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伊三次が帰って来た。やっぱり主人公は伊三次とお文。
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髪結い伊三次捕物余話シリーズ。
伊三次とお文、不破友之進の世代から、最近は伊与太、龍之進、茜の世代に移ってきたシリーズだけれど、今作の六つの物語は久々に「伊三次」の「捕物余話」らしいエピソードだった。
とはいえ、荒事などはない。
若さ故の苛立ちもいつしか家族との幸せに洗われて、涙もろくなり、情に厚くなった伊三次に合わせるように、生前の姿を知る人々からの言葉や、店子同士の交流が、事件を解決する糸口になる。
お文は相変わらずカッコイイ。
離ればなれになった、伊与太と茜の心の行方が気になる〜。 -
2016.9.18
一気読み。
それぞれの人物のキャラが立っていて面白い。 -
今回も伊三次家族が活躍してくれて楽しかった。お文さんがいつもいい味を出してくれて気持ちよい。
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安心のシリーズ11作目。久々に読むと、佐登里、小平太、って誰だったかなとか戸惑うが、読んでいくとああそういえばと思い出す。もちろん伊三次、文吉はじめ主だった役回りは健在だ。例によってほろりとさせる人情話が6編。その中にあって表題にもなっている「明日のことは知らず」が異彩を放っている。それぞれの境遇で離ればなれに勤める伊与太と茜が理不尽な運命に巻き込まれ、お互いに相手を思い出す。解決も後日譚もなく書きっぱなしでこの一作だけが浮いている。伊三次と文吉のように、伊与太と茜をなんとか添わせてやりたい、そうやきもきする読み手の意とは裏腹に運命はどんどん離れていくようにしか見えない。まさに明日のことは知らず。
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