- Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167902889
作品紹介・あらすじ
戦国乱世にあって、甲冑は単なる武具ではなく、武士たちが野望を誇示する究極の自己表現だった。武将たちは競って凝りに凝った意匠の甲冑を身にまとい、我こそはと戦場を疾駆した。本書はそうした鎧と兜に関する奇譚、奇談を集めた短編集で、武将たちの夢、出世、野望、そして無念の死を抱えた6つの甲冑の秘話が収められている。登場する武将は織田信長、豊臣秀吉、蒲生氏郷、前田利家、井伊直政ら、名だたる武将ばかり。筆者はその群を抜く豊富な知識と伝記的物語つくりで定評ある東郷隆氏。戦国ファンのみならず歴史時代小説ファン必読の1冊です。
感想・レビュー・書評
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戦国乱世の甲冑は、単なる武具ではなく、武将たちが野望を誇示する究極の自己表現。彼らは競い凝った意匠の甲冑を身にまとい、我こそはと戦場を疾駆した。本書はそうした鎧と兜に関する奇譚、奇談を集めた短編集、武将たちの夢、出世、野望、そして無念の死を抱えた6つの甲冑の秘話が収められている。織田信長、豊臣秀吉、蒲生氏郷、前田利家、井伊直政ら、名だたる武将ばかり。筆者は群を抜く豊富な知識と伝記的物語づくりで定評があり、うらうちされた知識に基づく、物語のくみ上げ方が緻密で恐れ入る。逆を言えば、歴史に造詣が深くないと読み込めない、玄人好みの作品。一般的な歴史物語で満足できない方にお勧めの一品です。
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本作の各篇は、各々が独立した物語である。「一連の」という体裁ではない。著名な武将に纏わるものも在れば、「文化的豊かさの礎」の御蔭で無名の個人が書き綴っていたことに依拠したという物語も在る…
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【信長、秀吉たちの甲冑にまつわる世にも奇妙な物語】 乱世にあって、甲冑は武将たちの野望を誇示する究極の自己表現であった。武士の夢、野望、そして無念の死を抱えた六つの甲冑の秘話。