心の鏡 ご隠居さん(二) (文春文庫 の 20-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167904463

作品紹介・あらすじ

「軍鶏侍」の野口卓、痛快人気シリーズ!落語で培った教養と、さわやかな語り口。情には厚いけれど人に流されない。江戸の街では知る人ぞ知る鏡磨ぎ師、痛快シリーズ第二弾!

感想・レビュー・書評

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  • 2015年9月文春文庫刊。書き下ろし。シリーズ2作目。松山鏡、祭囃子が流れて、婦唱夫随、夏の讃歌、心の鏡、の5つの連作短編。相当に古い白銅鏡を磨ぐ「心の鏡」が秀逸。梟助が旅稼ぎの鏡磨師の師匠から伝えられたという心構えと手法、鏡磨ぎの様子が興味深く楽しく夢中になってしまった。「夏の讃歌」は梟助ではなく鏡磨ぎのお客さんが語る話として構成されていて連作の間口の広さを感じます。次作も楽しみ。

  • そう言えば、1作目はなんとなく自分に合わないなあ、と感じたのであった。しかし、どういうわけか、この2作目を購入、読んだのだが、やはり、今一つ、自分には合わないなあ、と感じたのであった。
    何が合わないのかなあ。つまり、このご隠居様、鏡磨ぎの梟助さん、この人でなくても話ができてしまうような気がするところが合わないんだろうなあ。
    最後の心の鏡だけは面白く読んだ。
    それ以外は、梟助さんが話を聞いたり、語ったり。だけど、梟助さんが語っている話が、梟助さんの人生の中でどのような位置づけになるのかがうまくつかめない。
    3作目、どうしようかなあ。
    このシリーズを読んでいくと物知りにはなると思う。
    そう思って、もう一冊読んでみようかな。

  • 「ご隠居さん」2巻目、松山鏡から婦唱付随迄はまぁまぁ楽しめましたが、夏の讃歌は読んでいて少しの面倒くさくなってしまった。
    一番良かったのは心の鏡のでした。

  • 平和であっても、今以上に浮き沈みが激しく、人生の無常さととなり合わせだった江戸時代、鏡とぎの梟助さんが語る物語、時々、落語のよもやま話、第二弾。

    最終話は、特別な鏡と対峙する梟助さん自身の物語。

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著者プロフィール

1944年、徳島市生まれ。さまざまな職業を経験し、ラジオ・ドラマ脚本・戯曲を執筆。1993年、一人芝居「風の民」で第3回菊池寛ドラマ賞を受賞。日本脚本家連盟会員、日本放送作家協会員。2011年、『軍鶏侍』で時代小説デビュー。同作で歴史時代作家クラブ新人賞を受賞、同シリーズにより多くの時代小説ファンを獲得。ほかシリーズに「ご隠居さん」「手蹟指南所『薫風堂』」「新・軍鶏侍」「よろず相談屋繁盛記」「めおと相談屋繁盛記」など、単著に『からくり写楽 蔦屋重三郎、最後の賭け』など著書多数。演劇にも造詣が深く、小説、戯曲、芸能、映画、音楽、絵画の多ジャンルでのシェイクスピア派生作品を紹介した著作『シェイクスピアの魔力』がある。

「2022年 『逆転 シェイクスピア四大悲劇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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