- Amazon.co.jp ・本 (614ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167907327
感想・レビュー・書評
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終盤からマシンガンのように小出しにひっくり返され、
スタボロに混乱させられました。快感!
叙述トリックだとハードルを上げられながらも、
多くの読者を引き込ませる作者に感服(600頁もあるし騙し続けるのは大変)
作者の本立て続けに読んだので、流石になんとなく分かったので暫く時間を置こうと思う
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どこかのサイトで紹介されてたのを見て買った一冊。
ゴーストライターの話だった。
タイトルに館とついていたので、綾辻さんの館シリーズみたいな館の中で起こるミステリーだと思っていたが違う内容だった。
ストーリーの中に小説があったり、年譜があったりモノローグがあったり今まで読んだ事がない作りの小説だった。
そうゆうのが、始め面倒な小説だなと感じたが、話の中では重要であり、年譜は物語を理解するのにはすごい便利だった。
モノローグはびっくりした。
あらら そっちの人の話かと
あらためて話を振り返ると2人の小説家はどちらも母親の過保護の元に育った人達なんだと思った小説でした。 -
樹海で行方不明になった小松原淳の伝記を書いて欲しいとゴースライター島崎順一の元に依頼が。伝記のための取材をしていく中で不可解な事件の数々、不審な影。島崎はゴーストライティングの中で何に出会うのか。
折原一さんの作品は初めてでしたが、読みやすさと伏線回収の数々、そして叙述トリックの爽快さが良かったです。こんなにスラスラ読める作品は東野圭吾作品以外で初めてかも。600ページの大作ですが、あっという間に読破できました。
モノローグや時系列表などあまり小説で見かけない描写に最初は違和感あったけど、読み返しやすくてページ数の多い作品にありがちな伏線確認しにくいというデメリットをカバーしていた。
ただラストがちょっとしっくりこなかったのが残念!全体的に良作だったので、★4で! -
読み応え抜群(ページ数がすごい)。
個人的に折原さんの叙述ミステリは大好きなのと、小松原淳がどういう生涯だったのか気になって一気読み。
ある程度予想つくところもあれば、結構意外だった部分もあったし、作中作もあふれていて面白かった。 -
総合評価は4としましたが、読みやすさ(読み進めやすさ)は3です。かと言って文章とかミステリ的に難解では決してなく、簡単な文章なのですがスラスラ読めず、集中力が切れがちになります。同じようにちょっと影のある日常がかかれている作品でも、例えば島田荘司氏などは何故かスラスラ読めて止まらなくなります。何が違うのか検証までは出来ていませんが、1つの特徴として、本作は叙述ミステリでもあるのですが、それが最後に明かされるのではなく、終始 “叙述トリック使ってるよ” 感があるのも疲れる大きな原因かもしれません。
それでも★4としたのは、例え挫折しながら間を開けて読んだり、多少飛ばし読みをしたとしても、最終場面に入ってから、それまでの伏線などを分かりやすくまとめて解説してくれている点です(後書きとかではなく本文のなかで自然な形で)。
伏線が多い作品ですが、見事な伏線からイマイチなものまで荒さはありますが、その分見抜きやすい伏線や叙述トリックも使われており、ミステリ初心者の方におすすめです。