死の天使はドミノを倒す (文春文庫 お 45-3)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167907716

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  • 重めのテーマを扱ったサイコサスペンス。ただ、社会派のテーマの方は噛み合わない議論が繰り返されるだけで、そこまで踏み込まれない。例えば、自殺権に対する代表的な反論は「生命は個人の持ち物ではない」というものだろうが、作中で触れられることはない。さすがにこのレベルの議論を知らないとは思えないので、お話が錯綜するのを恐れて、意図的に切り捨てたのだろうが、その分議論は底の浅いものになっている。それより、成り行きでラノベ作家になってしまって、落ちぶれた男のグズグズとした日常を描く筆の方に力が入っていて、これはもう切実で、それだけに楽しい。

  • 考えさせられる作品
    この題材で、まだ2冊くらい続編を書けそうな感じ

  • 意味深なタイトルですが、それも終盤で
    そういうことかと
    裏表紙にあった「待ち受けるサプライズ」は
    見抜けませんでした
    ストーリーは楽しめました

  • 問題作なのだか・・
    兄弟の確執が重い。
    一方、編集記者がウザいがおそらく本物もその程度だろう。
    題材はとても重たいものだか、核心には迫れてはいない感じなのが残念。

  • 中心となるどんでんには早い段階で気付いたのだけどそれが最初に倒すドミノがわからなかった。
    そういうことか、そういうことだったのか。天使怖いわー

  • 【社会派&サプライズ・ミステリーの傑作!】失踪した人権派弁護士の弟を探し上京した売れないラノベ作家の兄は、自殺志願者に死をもたらす「死の天使」事件に巻き込まれていく。

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著者プロフィール

1959年名古屋市生まれ。名古屋工業大学電気工学科卒業。81年「星新一ショート・ショートコンテスト」で「帰郷」が優秀作に選ばれる。その後、会社勤めをしながら「ショートショートランド」「IN★POCKET」にショートショートを掲載。1990年、長編ミステリー『僕の殺人』を上梓してデビュー。2022年『麻倉玲一は信頼できない語り手』が徳間文庫大賞2022に選ばれる。

「2022年 『喪を明ける』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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