最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室 (文春文庫 は 3-51)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1069
感想 : 90
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167909369

作品紹介・あらすじ

中島ハルコ52歳、バツ2、女社長。自称・いま最もブレイクしているオバハン。金持ちなのにドケチで、口の悪さは天下一品。新幹線ホームのキヨスクで週刊誌を立ち読みしたり、大地震が起きたとき、無理矢理運送会社のトラックに自宅まで送らせたりといった無茶苦茶なエピソードが満載。そんな彼女の周りには、なぜか悩みごとを抱えた人間が寄ってくる。「十年間付き合ってる不倫相手に貸した三百万円が返ってこない」「老舗の和菓子屋の跡継ぎ息子がミュージシャンになると言い出した」「自分の学歴(東大卒)が高すぎてオトコができない」「40過ぎてやっと結婚したい相手が現れたのに、同居している実家の両親が結婚に猛反対」など、さまざまな相談が持ち込まれる。これらの悩みを、ハルコは決してきれいごとは言わず、独特の人生観によって解決していく。心あたりのある人は読んで恐ろしくなり、若い読者にとっては、きたる人生の参考書にすらなるのではないだろう。常識にとらわれず、本音で行動するハルコの歯に衣着せぬ物言いには、聖人君子の教えにはない、不思議な説得力がある。胸のすくような啖呵と、ハルコの傍若無人なようで鋭い洞察力が、悩める人々の背中を押してくれる、痛快エンタテインメント小説。

感想・レビュー・書評

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  • サクッと読める。
    ハルコの歯に衣着せぬ恋愛論がたまに考えさせられて面白い。
    最近じゃ、子供連れて実家に出戻りがいちばんの孝行、、みたいな表現がでてきて内心ガッツポーズ!
    林真理子さんの影がちらつく、図々しいハルコさん!笑

  • 痛快でした。次ハルコがどんな発言をするのかわくわくして読んでいました。自分の想像と違うことばかりの発言で、このくらい好きに自分のこと言ってたほうが、むしろ魅力的にみえるのかなとも思いました。真似はできないけど、心でハルコを思い出して、どう言い返すかなとか考えながら生活してみたいです。

  • 文が読みやすいので、最後まであっという間に読み終えたけど、好きなタイプではないなー。中島ハルコさん。
    文庫9刷となっていて、すごい、と思ったら、ドラマ化されたのね。ドラマにはキャラが立ってて明快でよさそう。
    書評なども入ってなかった

  • ガツンと本音で言ってくれるハルコさん。今の時代には珍しくオブラートに包むことなく、ズバッと痛いところをついてくる。でも、なぜか憎めない。
    私たちは考えすぎなのかも。もっと簡単に考えて対応すれば楽になれるのかな。サラッと読める小説でした。

  • いいね

  • 面白い〜
    ハルコさんみたいなオバハンになりたい

  • 大地真央が適役だし大地真央しか出てこなかった。
    あと柚木麻子さんの「アッコちゃん」みたいな印象。
    (アッコちゃんはハルコさんより厚かましくないけど)

    最高のオバハンの“最高”って、いづみさん視点の皮肉も込めてなのかな。
    お腹いっぱい。

  • 挫折。
    ハルコさんを面白いと思えないのは、私自身が成熟出来てないのかもしれない。
    でも、めんどくさい人は苦手だし、現実世界でおなかいっぱいです。
    漫画の方が面白かったなぁ、、、

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/684118

    口が悪い・傍若無人・自慢話ばかりの女社長ハルコ。
    けれどなぜか彼女に悩み相談をする人が集まってくる。
    無茶苦茶なこと思えてどこか的を得ている答えに、相談者も読者も翻弄される。

  • Audible

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著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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