君と放課後リスタート (文春文庫 せ 13-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 133
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167910327

作品紹介・あらすじ

クラス全員、記憶喪失!? ある高校で、「理想の三組」と呼ばれた一クラス全員が突然記憶喪失となる事態が発生。すべての人間関係についての記憶が失われた状態で生まれてきた謎を、主人公の「僕」は解き明かせるのか。「僕」・九瀬永一とクラスメートの叉桜澄は今は全く性格が合わないが、記憶を失う前は付き合っていたようで……。「謎好き乙女」シリーズや「今夜、君に殺されたとしても」で話題沸騰の著者の、待望の新シリーズは、クラス全員記憶喪失という前代未聞の事件から始まります。「理想の三組」とまで言われたクラスは、いまや崩壊寸前。残されたSNSや日記からふたたび理想の姿を取り戻せる日は来るのか――。主人公は自らも記憶喪失というハンデを抱えながら、さまざまな謎を、やはり記憶を失ったクラスメートで恋人(だったらしい)叉桜とともに解き明かしていく。

感想・レビュー・書評

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  • 本作『君と放課後リスタート』のあらすじと感想になります。ちなみに続編匂わせの結末ですが、続編の発行は延期?している様です。

    あらすじです。
    あらゆる点で優秀だと評判の二年三組の30名は、ある日を境に人間関係の記憶だけが全員失われた。集団記憶喪失。
    自分と仲が良かった人、自分の恋人との想い出、部活仲間に家族と、失われた記憶は自分ですら自分に混乱する。そんな状況下でクラス委員長と副委員長はクラスメイトの過去を紐解くために奔走する。

    感想ですが、印象は米澤穂信さんの『氷菓』に近い日常の謎に挑むミステリでしたが、本作の要である「集団記憶喪失」の謎解きは続編へ持ち越しとなり、いまいちスッキリしない読後感でしたね。
    2018年に文庫本の初版発行ということから、待たれている読者さんはウズウズですよね。

  • 1つのクラスの生徒全員が、人間関係に関わる記憶を同時に失ってしまう、という特殊状況のミステリー。この特殊状況なりの謎が描かれますが、論理自体はこの状況でなくても成立するので、成功してるとはいいがたいかな。
    そのそもなぜ記憶が失われたのかってところに手を付けるところで終わってしますので、もやもや感が残ります。

  • 「理想の三組」と呼ばれた高校のクラス全員がある日突然記憶喪失に・・・ 
    あらゆる人間関係に関する記憶だけが無くなってしまった。 
    人間関係は積み重ねだ。その記憶を失っても、それ以前の自分であるのだろうか? 
    ラノベなので、箱庭的なセカイ系になるのですが、自己認識の探求のストーリーでもあります。 
    これが意外と面白い。 サクッと読めるのも嬉しい。 
    ただ、謎解きのクライマックスで「To be continued」なのです。 
    しかも、次巻は未だに発刊されず。 まるで、海外ドラマ・・・ (大人の事情 という評価は☆1つ!!)

  • 記憶を失ったら、自分は何者になるのか。とても考えさせられるシリーズ1冊目。

  • 『娯楽』★★★★☆ 8
    【詩情】★★★★☆ 12
    【整合】★★★☆☆ 9
    『意外』★★☆☆☆ 4
    「人物」★★★★☆ 4
    「可読」★★★★☆ 4
    「作家」★★★★☆ 4
    【尖鋭】★★★★☆ 12
    『奥行』★★★★☆ 8
    『印象』★★★★☆ 8

    《総合》73 B

  • 教室にいる状態で一クラス全員が記憶喪失になるというのが面白い。友人はいたのか、好きな人は誰だったのか。「理想のクラス」になるべくリセットされたらしいが、次巻に続く…。

  • 続くんかーい。ってかシリーズ物かーい。     
    記憶喪失になんてなったことないから記憶喪失になった人の気持ちなんて分からない……。     
    そう考えるとよく記憶喪失ものなんて書けるよな。    
    やっぱ作家ってすげーや。

  • 瀬川コウさん、やっぱり最高!
    予測できない展開と、主人公の観察力!
    続編も楽しみ

  • 2018年119冊目。クラス全員が記憶喪失。以前の自分とのギャップに思い悩み、本当の自分というものがわからなくなる繊細な心情がリアルに描かれている。気になるところで終わってしまったので、出来るだけ早く続きを読みたいけれど、どうなるだろうか。

  • どこまで続くんだろう。
    思いっきり続く、の1冊目。

    でも記憶を失った原因や結果は気になる。
    でもどこまで続いていつ終わるのかな…。次で終わるといいけれど…。

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著者プロフィール

作家

「2019年 『アオハル・ミステリカ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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