侠飯5 嵐のペンション篇 (文春文庫 ふ 35-6)

著者 :
  • 文藝春秋
3.76
  • (20)
  • (49)
  • (35)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 310
感想 : 47
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167911027

作品紹介・あらすじ

任侠×グルメの大人気シリーズ第5弾!24歳のフリーター、湯原和斗は奥多摩のペンションでバイト中。大学は出たものの、いまだ“自分探し”中のフリーター生活を送っている。宿泊客の今宮葉月は、ペンション近くが重要な現場のひとつである未解決の5億円強奪事件について調べているが、まわりは怪しい奴ばかり。そこに現れたのは、頬に傷持つあの男。男がふるまう絶品料理と目前に迫る時効。はたして事件は解決できるのか?こんどは何が食えるのか?今作も、柳刃節とうまい飯が冴えわたる!読めば、食べたい! 作りたい!大人気書き下ろしシリーズ最新作!!【主な目次】1 焼きかげんひとつでプロの味。塩だけで食す絶品ステーキ2 目玉焼もトーストもひと手間で激旨。朝食のセオリー3 猛暑と汗と筋肉痛が調味料。人生でいちばん旨いおにぎり4 簡単調理で驚きの美味しさ。真夏の鶏づくし5 舌がとろける極上美味。スクランブルエッグと牛すじカレー6 スーパーの鰻が専門店の味に。冷酒が旨い、ふっくら蒲焼7 角煮とエビで生ビールがぐいぐい進む、夏のスタミナレシピ8 豊饒な味わいが心を癒す。嵐の夜に食す大自然の恵み

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 東京都内の田舎にある流行っていないペンションが舞台。
    時効を間近に迎えた5億円強盗事件と借金を抱えたペンションのオーナー、語り部となるペンションに雇われたアルバイト、ペンションのお客と地元民が絡んで話は進んでゆく。いつもの二人は今回はペンションのお客。柳刃自ら又はレシピを教えておいしい料理が作られていくのと並んで、嵐の中で5億円事件の時効を迎える。

  • 今回は奥多摩のペンションが舞台。
    5億円強奪の時効も絡んで怪しい動きが続く。

  • 俠飯5
    嵐のペンション篇
    福澤徹三

    ∞----------------------∞

    ペンションで住み込みバイトするフリーターの和斗。10年前、そのペンション近くで5億円強奪事件の車が目撃されていた。時効は後9日。
    そこのお客さんとしてやってきたお2人。

    ソーセージ好きとしては茹で方が勉強になった(湯が沸騰したら火を止め、冷蔵庫から出したソーセージを入れ10分放置(本当は75℃で茹でるといいらしい)。それを更に軽く焦げ目が付くまで焼く)。

    ペンションオーナー皿井さんが料理ベタで2人に頼りすぎ。容疑者候補は柳刃さんたちは置いといて、この皿井さんが最も怪しすぎて逆に絶対違うだろうって思えるくらいに、責任感が無くて弱い人だった。よくここまで持ってたなとすら思う。

    「自分とは探すものじゃなくて創るもの」
    はい、名言出ました。

    柳刃さんと火野さん、ハマーがすごくイメージと合ってる。

    2023/11/16 読了(図書館)

  • 出てくる料理があまり美味しくなさそう。ラストが涙涙なのはどうよ?

  • シリーズ第5作。
    5億円現金の輸送なんてありえん!
    ってツッコミを入れながら読み始める。
    舞台はペンション。
    主人公は自分探しに悩んでいて、このペンションで住み込みのバイトをする事に。
    5億円強奪事件の時効が目前に迫り、
    そこにあの2人が登場する。
    ラスト近くに、「藤堂旬一郎」という若い議員が登場する。
    あれ?聞いたことあるぞ‥第4作目の主人公だ!
    でも当時は議員秘書‥出世してる(笑)

  • 使えそうな小技があり、さっそく使ってみたいところ。
    お腹がすく。
    設定に無理はあったが、最終的な着地が安心できるのもあり楽しく読める。

  • 実際に読んだのは売り出してすぐ。
    ネット上で虚勢を張ってもしょうがない。
    ニートが歩かされておにぎり食べる話を読んだら、なぜか山下清を思い浮かべた。

  • 学生(らいすた)ミニコメント
    料理のアイデアやちょっとした調味料の豆知識が詳しく書かれていて、食べたくなる前に作りたくなる一冊。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/658291

  • 面白かった!最初に戻った感じで、柳刃さんの蘊蓄が違和感ない状態で発揮されてる。
    ペンションご飯ということもあって、特別感あるメニューで美味しそう。牛すじカレーは作ってみたくなった。
    時効切れ間近の五億円強奪事件と、嵐のペンションという設定も良いー。

  • シリーズ第五作。今回は奥多摩のペンションが舞台。相変わらず料理は美味しそう。警察小説とは言い難いが、推理小説の要素もあり、ちょっと恋愛要素もある、欲張りです。満腹です。

全47件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

福澤 徹三(ふくざわ・てつぞう):1962年、 福岡県生まれ。ホラー、怪談実話、クライムノベル、警察小説など幅広いジャンルの作品を手がける。2008年、『すじぼり』で第10回大藪春彦賞受賞。著書に『黒い百物語』『忌談』『怖の日常』『怪談熱』『S霊園』『廃屋の幽霊』『しにんあそび』『灰色の犬』『群青の魚』『羊の国の「イリヤ」』『そのひと皿にめぐりあうとき』ほか多数。『東京難民』は映画化、『白日の鴉』はテレビドラマ化、『Iターン』『俠(★正字)飯』はテレビドラマ化・コミック化された。

「2023年 『怪を訊く日々 怪談随筆集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

福澤徹三の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×