ひとめぼれ (まんまこと)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 377
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167915049

作品紹介・あらすじ

累計130万部突破、大人気「まんまこと」シリーズの第6弾。札差の娘と揉めて上方へ追いやられた男。その思わぬ反撃とは(「わかれみち」)。盛り場で喧伝された約束が、同心一家に再び波紋を呼び起こす(「昔の約束あり」)。麻之助の亡き妻に似た女にもたらされた三つの縁談の相手とは(「言祝ぎ」)。火事現場で双子を救った麻之助は、新たな騒動に巻き込まれる(「黒煙」)。行方不明の男を探すため、麻之助は東海道へと旅立とうとする。そして新たな出会いが?(「心の底」)。沽券が盗まれた料理屋から、一葉が消えてしまったのは何故か(「ひとめぼれ」)。いつの世も思い通りにならない、人の生死と色事。泣きたいときほど泣けない、「まんまこと」ワールド、慟哭の第六弾。解説・紗久楽さわ〈「まんまこと」を自由に漫画で描けた幸福〉

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ7が出たので買おうと思ったら、前作の6も買っていなかったので、併せて購入。この「まんまこと」シリーズは「オール読物」で現在も続いていて、この6作目はそれを読む前のよう。最後は2016年12月号とのこと。不定期掲載なので、どうしても筋を忘れてしまう。
    毎回、お気楽な町役人の跡取り息子の事件解決に導く素晴らしい推理力を楽しんでいる。
    今作のタイトルでもある「ひとめぼれ」では親友の許嫁が他の男性に一目惚れをした経緯が書いている。最近のオール読物では、親友が結婚まで行ったかどうか筋を忘れてしまったのが情け無い。

  • まだまだお寿ずさんのことが忘れられない麻乃助。
    それでも仕事も厄介事もやってくる。
    今巻は身内にかかる厄介事が多かったからなー。
    忘れるのではなく、思い出になる話を早く読みたい。

  • 2021/7/11
    思ったようにはいかないね。
    一番固いと思っていた同心見習の吉五郎にも憂いができてしまったよ。
    年若い許嫁が他の人を好きになっても、立場上も性格上も止める吉五郎じゃないもんね。
    麻之助にも新しい恋をして欲しいようなお寿ずちゃんをずっと思ってて欲しいような。
    イケオジ小十郎様が決めた今後がフェアでやっぱイケオジやなぁと思った。

  • 前作の引き継ぎであるお由有さんの話が、なんともあっさり決着が着いて。今回は、小十郎様の独壇場の感有り。

  • 2021.03.22.読了

    まんまことシリーズ第6弾
    わかれみち
    昔の約束あり
    言祝ぎ
    黒煙
    心の底
    ひとめぼれ
    の6話。

    わかれみち
    もう麻之助とお由有の縁は重ならないのね という切ない話

    昔の約束あり
    今まであまり姿を現さなかった吉五郎の許嫁の一葉が出てきて、お虎とお安と3人で活躍する話

    言祝ぎ
    お寿ずの親戚のおこ乃に降って沸いた縁談の話
    ここでもお安乃賢さとお虎の大胆さが光ります

    黒煙
    麻之助之支配町で起きた火事が発端になって出てきた話。
    麻之助の活躍が嬉しい

    心の底
    新しい娘登場!もしかしてこの子が麻之助の後添え?
    なんともいい感じのお嬢様のお雪

    ひとめぼれ
    吉五郎の許嫁の一葉さんが甘い顔の男に惚れた話。
    一葉さんには悪いが、最後に吉五郎の義父の頑固な小十郎が相馬家の後継についてキッパリと宣言するかっこよさ!!に拍手

    次はどうなるのかとても楽しみ。

  • シリーズ第六弾も面白かったです。

  • 結ばれる縁と結ばれない縁とひとと人との結びつきは本当に難しく御せないものだなとしみじみ思う。
    大人になるのが少し切ない話があって、今後の三人の有り様が気になる。

  • 今回は相馬家に関わる事件が多く、町人とは違う事情が垣間見られました。
    前巻から登場した女性陣も活躍。
    お家を継ぐ者とそうでない者の格差が大きくて縁談と破談の繰り返し。この時代もなかなかに生きづらそう…。
    そして一葉の幼い恋心と吉五郎はどうなるのでしょうか。
    これからの物語をかきまわしそうな女性も現れて次巻も楽しみです。

  • テレビで見たのか別の本で読んだのか記憶が定かでは無いが、恋をしている時の人間の脳はチンパンジー並みらしいという話を聞いた。チンパンジーに失礼な様な気もするが、それほど恋は盲目ということなのでしょう。まして初恋ならば。
    3人の内、2人は落ち着いたので、ひとめぼれとは麻乃助のことかと思いきや、別のところに火がついてこの後、どう落ち着いていくのかなというところです。
    まんまことシリーズは、登場人物達のそれぞれの視点で考えるとまた違った思いや考えが浮かぶところが面白いなと思って読んでます。町名主を題材に扱っているからこそなんでしょうね。

  • まんまことシリーズですが、神田町名主の跡取りである麻之助を主人公とした町での騒動を解決する短編6編構成ですが、今回は、昔の縁組みの難しさを扱った感じでした。
    必ずしも好きな者同士が結婚できるとは限らず、家柄や続柄などが昔の婚姻には重要だったことがうかがえました。
    清十郎は身を固めて落ち着きましたが、麻之助と吉五郎の今後の縁組みが今後の展開として気になるところです!

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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