そのへんをどのように受け止めてらっしゃるか (文春文庫 の 16-9)
- 文藝春秋 (2020年9月2日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167915674
作品紹介・あらすじ
帰ってきた「言葉尻とらえ隊」!「ネチネチ拾い上げた約2年分の局所的&国民的流行語、みっちりお楽しみください」――能町みね子ヒット本のタイトルにもなった『死ぬこと以外かすり傷』を最初に発言した人物って? 流行語大賞の候補を選んでいるのは「現政権に反対で若者の流行に疎くスポーツ好きのおじさん」に違いない……ほか、鋭い観察眼と言語センスで巷に溢れる「言葉尻」をとらえ続ける「週刊文春」人気コラムが文庫オリジナルで登場。著者自身が描いた挿絵も痛快!世間からボコボコに叩かれた駅名「高輪ゲートウェイ」「下北的なノリ」という不倫の言い訳静かに拡散されてきた「人を傷つけない笑い」政府が配る「布マスク」……ほか計83ワードを収録!
感想・レビュー・書評
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「言葉尻とらえ隊」シリーズ第三弾、今回は「まえがき」で能町さんが述べているように政治ネタが多いのが印象的だった。世知辛いやねぇ…と思いながらも自分が知らない事柄も結構多く、改めて考えさせられた。
その点、芸能ネタは気楽に読める!と思ったが、意外に芸能ネタでも初めて触れるネタがちょいちょいあり、その都度ニヤニヤしたりドン引きしたり。つくづくこの2年、色々あったよなぁ…と実感した。「ハハハ…」と乾いた笑いでやり過ごしたくなる言葉&出来事が多い中、インパクトがあったのは神田松之丞(現:伯山)の奥様の「この子自身が自分の性別を決める」だな。目からウロコが落ちた。
今回も能町さんによる挿絵が最高すぎて、視覚的にもとても楽しませてもらった。本秀康さんのカバーイラストもかわいかったな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
相変わらずおもしろい。
なんとなくモヤモヤする出来事をうまく説明する言葉のセンスが爽快。皮肉もバッチリきいています。
文庫化にあたってなのか、各コラムごとに後日談のようなものが書いてあったりするのですが、これがちょっと予言者のようだったりもする。
今なら、山口達也のとことか、ゆるキャラのとことか、伊藤詩織さんのところとかに現状を付け加えたいものです。 -
ネットでチラ見したニュースのタイトルや断片、ちょっと気になるけど、アクセスするほどでもない事柄、このエッセイでなるほど・・・それかー、ふむふむとなったコラム多し。
とはいえ、わかった時点ですでに古くなっていることもあって、リアルタイムで読むのとはちょっと違う。
著者の挿絵がとてもシニカルでくすっと毎回、和む。 -
能町さんの作品、久しぶりに読みました。
時代性のある話題なので懐かしいなぁと思いながらも、流行語大賞のノミネート作で知らないものがあってびっくりしました。
ちょっとブラックな発言でも重くならない文章で好きでした。
能町さんも追って読みたいなぁと思います。 -
週刊文春の連載まとめ。週刊誌なので時事問題が扱われており、今よむとじわじわと来るものがある。
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面白かったけど、ひねくれすぎだろってところもあった
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相変わらずの国語力
高輪ゲートウェイ駅は肩透かしで燻っている -
連載文庫化。
揚げ足取り?になりがちなテーマだが、物事を考える目線が、いい。アンテナの張り方が尋常じゃない。知らないことが多いと知らされる。 -
大爆笑はしないけど、なんかくすぐったい感じのおもしろさ。帰りの電車で読んで癒されてました。この本をきっかけに能町みね子さんの本、図書館で借りまくってます。
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前に読んだこのシリーズは芸能人のブログだったり相撲ネタが印象的だったけど、今回は政治ネタが多いかも。ゲ駅は結局皆さん何て呼んでるんだろう。