- Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167916473
感想・レビュー・書評
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難しいのに一大事な眉毛、鏡につけた拡大鏡。平松さんは、いつも見て見ぬふりしているところにちゃんと向き合っている。時折登場するレシピもいい。電車に乗って旅するお囃子や、本や映画のお話もよかった。こんなふうに日常をなんとかやりすごしている人はすごいと思う。
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じっくり味わうように読んだ。
チンチン電車の話や、本と映画とうまいもんの話が大好き。手元に置いてまた読みたい。 -
子育て中は目の前のことで必死で、このイバラを抜けたら自分の前に立ちはだかっているのは、自分自身だった。
っていう。著者の言葉。
こわっ。自分の前に立ちはだかる自分自身。
ただ、薄々感じてはいる。20代の頃のようにはいかない体と、写真に写れば写るほど老いる自分。笑
わかってはいるけどここまでか!!!!って思うのは毎年更新記録達成。笑笑
そんなふうに思いつつ読むと、あーなんかわかる時がきそうだし、すでにわかる気もするものも。
そして、この方の描き方がなんだかスッキリとしいて、困ったことや、立ち止まったこと、ちょっぴりだけ寂しくなったり、悲しかったことが、ラムネの瓶越しに見てるような、薄いブルーのスッキリとした景色で。
読んでて、くぁーってなる。飲んだ後のくぁー、ってきもちになる。笑
すごく上手く日常の些細なこと、こんなスッキリ語れるなんて、悪魔に魂売り渡した人だな。と。おもってしまいます。 -
日常の中にある些細な出来事、感じること。誰もがふと思ったり感じたりすることはあるが、それを文章にすることはない。しかし、文筆家平松洋子の筆にかかるとさもない出来事が、読むものに共感をよぶ文章になる。
いつもながらの男前な文章、キレがあり、リズミカルな文章で私を平松ワールドへ誘ってくれる。同年代ということもあるからか、若い頃観た映画、食べ物、お店、料理、日常の家事に思うこと、など「そうそう、そんな感じだった」と相槌を打ちたくなる。言葉の多彩さ、感性の鋭さを感じる。 -
平松洋子さん初読み。食と暮らしのエッセイ。タイトルに惹かれて手にしたんだけれど、その表題作はいまいち響かなかった。「夏のひとりごと」は本当に独り言っぽく、夏の身辺雑記で他のエッセイと毛色が違ってよかった。特に目新しい文章や題材はなかったけれどそれはそれで味わいとする。
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読みやすくサラサラと読めた。
共感する部分もあったり無かったり。 -
平松洋子さんは、やっぱり食べ物エッセイが好きかなあ。
神保町の過ごし方は超共感。