小林麻美 I will (文春文庫 の 24-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167921323

作品紹介・あらすじ

祝70歳!子育てを終え、電撃復帰から7年。今明かされる、ちょっとミーハーでとてもナチュラルな〝意外な素顔〟「連絡を取るようになって、ユーミンの家にはご主人の正隆さんがいたり、(井上)陽水さんとユーミンの手料理を食べたり。私とユーミンは前世でも姉妹、いや夫婦?(笑)」(麻美)「麻美ちゃんは『待てる女』です。『待つ』のではなくて、『待てる』。当時は家電しかなかった。だから麻美ちゃんは、絶対、家にいた。いつでも田邊さんの電話に出られるようにね。だから『待てる女』。ちなみに私は『待てない女』(笑)」(ユーミン)「私は子どもが欲しかった。彼がどういう人生を送りたいのかというより、そこは自分を通してしまった。最後のチャンスだった」「結婚して、何の心配もなく子育てに専念し、子どものことだけを考え生きた25 年間は私の宝物。一人ではここに立っていられなかった」「私の取り柄はミーハーなこと! 韓国語も習いたいし、タンゴアルゼンチーノも踊ってみたい」(麻美)――本文より松任谷由実プロデュースの名曲「雨音はショパンの調べ」で鮮烈な印象を残し、「女が女に憧れる」(byユーミン)ロールモデルを作るも、1991年に突如芸能界を完全引退した伝説のミューズ、小林麻美。25年の沈黙を経て、極秘出産、結婚、復活の舞台裏、ユーミンとの再会を語り尽くす。TOKYO FMの名プロデューサー・作家による評伝。解説・酒井順子

感想・レビュー・書評

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  • 僕の小林麻美の印象は、何と言っても松田優作と共演した映画「野獣死すべし」のヒロイン。
    そして、「雨音はショパンの調べ」。
    その彼女が、このような半生を送っていたとは。
    しかし、本人がにとって、とても辛いことであっても、やはり、恵まれた人生だなあと思ってしまう。
    経済的基盤だったり、ルックスだったり。
    逆に言えば、俗に言う「何不自由なく」というのは、人間に欲望がある限り、あり得ないのかもしれない。
    芸能界で売れるために、必死で努力して努力して、それでも日の目を見ない人も数えきれないくらいいるのに、子供が社会人になったからと言って、女性誌の表紙のモデルになれるのは、やはり天運があるのだろう。
    いわゆる不良の青春時代を送り、スカウトされて芸能界入り。
    しかし、アイドルではなかった。
    彼女が芸能界を辞めるまでの、ファッション、音楽、雰囲気の叙述、それらには僕も懐かしいと思える部分が多々あった。
    写真が多数収録されているのも、良かった。
    彼女が芸能界で生きた周辺で、多くの有名人達が、関わりを持っていて、一つの風俗史になっているだろう。

  • 【自分を厚く塗り固めていた蝋を、いま溶かしたい】芸能界を突然引退し、子育てに専念した伝説のミューズ。25年ぶりの復活と70年の半生をラジオ名プロデューサーが秘話で綴る評伝。

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著者プロフィール

1958年3月31日生まれ、東京都出身。
TOKYO FMゼネラルプロデューサー。
「村上RADIO」などのラジオ番組を手掛けるほか、作家としても活躍。
国文学研究資料館・文化庁共催「ないじぇる芸術共創ラボ」委員。小説現代新人賞、ABU(アジア太平洋放送連合)賞ドキュメンタリー部門グランプリ、日本放送文化大賞グランプリ、ギャラクシー大賞など受賞。

「2022年 『さはしひろし 今夜、すべてのロックバーで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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