花束は毒 (文春文庫 お 82-1)

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感想 : 83
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167921569

感想・レビュー・書評

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  • 織守きょうやさん、初読
    現役弁護士から今は専業作家になったみたい
    小説内の弁護士事務所の細かい設定がさすがでした
    なかなかのイヤミス
    難解なトリックとか分単位のアリバイとか、それも良いけど、この心理戦からの狂気みたいな小説はまたよろし。
    花束は毒です
    その花束を手に入れる為 手段を選ばない恐ろしさは、絶品
    きょうやさん女性なんですね。このトリックというか罠を女性登場人物の為に女性が考えたというところが、鳥肌もの
    プロローグ部分で 後に探偵となる女子中学生の多少厳しい正義エピソードから入る
    この正義への対応が、ラストで事件の真実を報告するか否かの選択に影響するんじゃないかな
    この読み手にも考えさせるというラストが好き
    ハッピーエンド好きには向かないかも
    男の子は震え上がるのでは

    • 土瓶さん
      ああ、記憶屋の人だったのか。
      あれはなぁ……。
      でもこっちは良さそうかな?
      狂気は好きです。
      ああ、記憶屋の人だったのか。
      あれはなぁ……。
      でもこっちは良さそうかな?
      狂気は好きです。
      2024/03/25
    • ゆーき本さん
      花束は毒
      隣人を疑うなかれ
      キスに煙
      読んだよー。
      設定とタイトルに惹かれて手に取っちゃうんだよね。
      花束は毒
      隣人を疑うなかれ
      キスに煙
      読んだよー。
      設定とタイトルに惹かれて手に取っちゃうんだよね。
      2024/03/25
    • 1Q84O1さん
      ラストは読者に任せる
      自分ならどうするか考えちゃいます…
      ラストは読者に任せる
      自分ならどうするか考えちゃいます…
      2024/03/25
  • 出だしから興味をそそられて楽しめた。
    もう少し探偵の女の子について触れられるかと思ったが、そうでもなかった。
    知りたかったな。
    その後のいとこもどうなったかわかると思ったがわからず。
    ちぇ。

    メインのお話は、どことなく不穏。
    まぁ正直もうその人しかいないよねーとは思いつつも知りたくなく、頭の中をはぐらかして読んでいたが。
    結果、いやーな結末へ。
    どうなるの?これ。
    読者にお任せ?
    報復が怖くて言えないのか。
    さくっと言ってしまうのか。

    ラストは一気読みをオススメ。
    読んでるうちにどんどん寒くなってしまい…
    毒にやられたなー。
    とにかく読んでみると寒さや毒を体験できると思います!

  • どんでん返しの衝撃がとんでもない。ポイズンだ。
    私は未だに最後の究極の選択に、答えが出せない。

  • うーん、なんと言ったらいいのか(u_u)

    新手のストーカーの話と思うと怖すぎるよ。
    イヤミスの部類に入るんだと思うんだけど、ミステリとしては、すごい作品だとは思う。

    でも、やっぱり、こうゆう作品は苦手かな。

  • どんでん返し小説。
    わたくし、途中から見破ってしまった(^^)v
    どんでん返しやミスリード作品をチョイスしていく内に、斜に構えスレた性格になってしまったのかしらん⁈と軽くショック(o_o)

    憧れていた元家庭教師の近所のお兄さん:真壁と偶然に再会した木瀬。真壁が結婚目前に脅されたいることを知り、木瀬は探偵に脅している人物の調査を依頼した。調べを進めると…。

    初読み作家は弁護士と兼業だそうで。通りで、木瀬や探偵:北見からの記述が、解説的で冗長。
    もう少しスッキリ文章、読者を信用してほしいところ。表題がネタバレのようにも感じた。

  • 図書館本

    毒のある探偵。正義にまっすぐな男性。
    結婚が決まった先輩には人に言えない過去があった。
    その過去は真実なのか冤罪なのか。
    クライマックスちょい前に、こいつの仕業か!と気づいた次第。私もまだまだだ。

  • 信じることの不確かさ。
    本当に事実を知っているのは当事者だけ。当事者以外は状況や証拠から事実ではないことを自分にとっての事実として信じるか、事実通りのことを事実として信じるか。
    信じるという行為には、自分の正義がそれなりに反映しているように思えた。
    自分の正義がどこにあって信じる方向がどこに向いているか、どこに傾いているかによって見える事実が少しずつ異なっていく。
    どんなに中立な立場で物事を見ようとしても、機械ではないから気づかないうちに物事の見方が少しだとしてもどちらかに偏ってしまうというのは避けられないし、本当の意味で客観的に物事を見るという難しさも感じた。

  • 序盤はキャラ紹介のようなインパクトのあるエピソード、終盤は突然ガラッと雰囲気を変えてドロドロ展開、その間がのっぺりし過ぎてるように感じた。関係者聴取と2人の頭の中を中心に、話に迷わないよう丁寧に導いてくれるが、さすがに丁寧過ぎてテンポが悪いかも。先輩のキャラで引っ張っていくかと思いきやそうではなく、冤罪ものかと思えばそうでもなく、着地点は予想外。全体的に綺麗過ぎるのかなとも思うが、この締め方だと毒の正体などは気持ちが悪く、その点とても良い。

  • -------------------------
    ラスト1行に
    背筋が凍る、
    戦慄ミステリー!
    -------------------------
    まっすぐな正義感の木瀬。
    目的達成のために手段を択ばなかった北見。

    木瀬が中学生だった頃、
    従兄のいじめを止めることに成功した北見先輩。
    でもその止め方が…木瀬にはもやもやが残っていた。

    時を経て大学生になった木瀬は、
    家庭教師だった真壁が結婚を控えるなか、
    誰かに脅迫されていることを知る。
    脅迫者を突き止めるべく、
    探偵になっている北見先輩に仕事を依頼する…

    わかりやすくて読みやすいと思ったら、
    弁護士の方だったのですね。

    世の中、
    正義と悪のように
    極端な答えでは済ますことのできない、
    グラデーションのような悪意や邪気が存在する。

    得体の知れない気味悪さと、
    誰も信用できない状況で、
    (私は主人公の木瀬すら疑ってました。苦笑)
    最後にたどり着く結末は。

    最近、ミステリーの気分だったので
    立て続けに読んでいて、
    今回ももれなく最後まで真相に気づけなかったし、
    さらに言えば、ここで終わり?!
    この後の展開の想像と答え合わせしたい、
    と仕事帰りの電車で読了した私は悶々としました。苦笑

    著者の手のひらの上でコロコロ転がされた気分です。笑

    最後の最後まで息つく暇もなく、
    終わりが近づくにつれ、
    「残りのページ少ないけど、
     これで解決するの?終わるの?」
    とドキドキした一冊です。苦笑

  • 騙された!
    なんとなく、かなみに違和感を感じてましたが
    まさか!
    異常な執着と歪んだ愛情…
    真壁さんが気の毒過ぎる。

    続編はないのかなぁ。
    真壁さんとかなみのその後が気になる!

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著者プロフィール

1980年イギリス・ロンドン生まれ。2013年、第14回講談社BOX新人賞Powersを受賞した『霊感検定』でデビュー。15年、第22回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞した『記憶屋』は、シリーズ累計35万部を超えるベストセラーとなる。その他の著作に『SHELTER/CAGE』『黒野葉月は鳥籠で眠らない』『301号室の聖者』『世界の終わりと始まりの不完全な処遇』『ただし、無音に限り』『響野怪談』がある。

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