タイムスリップ (文春文庫 ビジュアル版 60-46)

著者 :
  • 文藝春秋 (1999年1月1日発売)
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784168110498

感想・レビュー・書評

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  • 世の中に絶望し青年は自殺をはかる。
    ところがあえなく失敗。
    すぐに思いなおした彼が目を覚ました場所は、この世でもあの世でもない場所だった-。
    そんな話「天鳥船」で始まる短編集。

    次の「コスモス」は喘息もちの男の子の話。
    男の子の若く美しい母親は夫とはうまくいってなくて-。
    また人魚をモチーフにした「八百比丘尼」
    都合のいい理屈をふりかざす男の末路。「蜃気楼」
    実際に起こった衝撃的な事件をもとにした話。「悪夢」
    作者の実際体験した不思議な話。「タイム・スリップ」
    といったバラエティ豊かな話が収録されています。

  • 「静かに忍び寄るコワイ話全6篇」とあり。その通りです。

  • (1)天鳥船…人間は一代限り、ですね、まさしく。
    (2)コスモス…これが「母原病」ってヤツ?
    (3)八百比丘尼…時々ひょっこり行方不明になる人がいるのは――。
    (4)蜃気楼…身から出た錆。
    (5)悪夢…実話を再構築した見事な短編。
    (6)タイムスリップ…恐怖体験エッセイマンガ。

  • もしかしたら読んだことのあるやつばかりかもしれないけれど、とりあえず、読みたい。

  • お凉さまの短編にはスピリチュアルやSFの設定説明で終わってしまってお話として今ひとつ盛り上がりの弱いものがある。
    この作品集でも1作おきにそういう作品と、読み応えのあるサイコホラーが並んでいて配慮されているようだ。
    というわけで、なんかCDみたいだが、2・4・6作目がおもしろい。
    2作目「コスモス」
    なかなか家に帰らない父のいる、喘息の男の子とそのママの生活。
    4作目「蜃気楼」
    妻子と愛人の間をうまく立ち回る男。
    6作目「タイムスリップ」
    お凉さまの自画像がストーリーテラーのシリーズ。実際に経験した不思議な体験をもとに、過去の似たようなエピソードを紐解く。
    なお5作目「悪夢」は実話をもとに想像をふくらませたシリーズなので、もともとこの出来事を知っている人ならもっと楽しめるかも。

  • そして、あーみんの次に読む山岸凉子☆
    あのー・・・・・タイムスリップに出てくる、京都→滋賀に至る山道って、それ・・・よくうちで利用してる道じゃ・・・・(汗)おとんなんて、よく京都からジョギングしながら山越えて帰ってきてたけど、この道なんじゃ・・・・(汗)そうか、そんな話があったのか・・・今度聞いとこう(怖)
    山岸先生の漫画には、こう、うじうじして自分からは行動起こせなくって、プライドだけは高くって、他人が働きかけてくれるのを待ってる、みたいなキャラクターが出てくるけど、そういう人の描き方が実にうまくて、そして時々そういう性格ゆえとんでもなく不幸になんのよねー・・・・・。(・・・・・)明らかに自分もそういうタイプなんで(・・・)、怖さひとしおです。山岸先生のホラー漫画読むと、うわあ!あたいもほがらかに元気ハツラツにならなくっちゃ!!(でないと不幸になるよ!!ヒー><)という気にさせられます・・・。
    あとやっぱりこの、ヒョロ~とした線のくせになんでムショーに色っぽいんでしょうね。すごいっすね。
    往年の大物漫画家さんの中でも、特に時代のはやりに迎合することなく、淡々と自分のスタイルを貫き通してて今でも絶大な支持を得ている山岸先生はほんとにすごい!これからもご活躍されるのを楽しみにしております。(えらいまじめに締めた)

  • 本の雑誌で吉野さんが 山岸涼子さんのネタでお書きになってたので 読んでみましたたぶんこの文庫の中に納められているアレですよね

  • 私の好きな古典の1つに八百比丘尼があるのですが。
    それをモチーフにした同タイトルのお話があって、でも「うん、まぁ、そういうのもあるよね」ってそう感動はしなかった(何)

    あと、自身が体験した不思議な現象のレポを漫画で描いていらしたが、個人的にはそれが一番おもしろかったです。

  • 漫画を描く上で私の神のような存在。

    本当は日出処の天子で衝撃をうけたのですが、ここではジャケがなかった。ショック。

    このシリーズも大好きで、ちょこちょこ集めてます。

    うん。神。

  • この人の作品も怪談も、たんたんとしててマジ怖い・・・

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著者プロフィール

山岸凉子(やまぎし・りょうこ)
1947年北海道生まれ。69年デビュー後に上京。作品は、東西の神話、バレエ、ホラーなど幅広く、代表作に「アラベスク」「日出処の天子」「テレプシコーラ/舞姫」など。

「2021年 『楠勝平コレクション 山岸凉子と読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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