- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784168114045
感想・レビュー・書評
-
植村直己が野外生活に役立つ知恵と技術を教える『植村直己の冒険学校』を読みました。
植村直己の作品は10年前に読んだ『植村直己と山で一泊 ―登山靴を脱いだ冒険家、最後の世間話』以来なので久し振りですね。
-----story-------------
五大陸最高峰と北極点を極めた冒険家が自らの体験をもとに野外生活に役立つ知恵と技術を教える。
豊富な写真で植村直己の世界を追体験しつつ自然の中で生きる知恵が身につく本。
初心者も大冒険を志す人も必読!
-----------------------
1986年(昭和61年)に刊行された作品……1994年(平成6年)に刊行された文庫版(文春文庫 ビジュアル版)で読みました。
■文庫版のためのまえがき 文藝春秋出版局
■歩く
■退く
■眠る
■休む
■極地で迷ったとき
■地図
■方位を知る
■気象条件の見きわめ
■つめる、そして、かつぐ
■着替える
■凍傷
■排泄
■クレバス予防法
■薄氷の上に乗る方法
■マッチなしで火をつける
■焚火
■水を飲む
■サバイバルのための基本的な道具
■テント
■極地での服装
■コンロのいろいろ
■筏づくり
■犬ゾリ
■ムチ
■犬ゾリの扱い方
■犬ゾリのつなぎ方
■アザラシを獲る
■アザラシの解体
■生肉
■焼く
■サケの話
■オヒョウ釣り
■鳥たち
■キビヤック
■カリブー
■クジラ
■ジャコウ牛
■食糧の保存
■ピラニアとバナナ
■非常食と携帯食
■山菜の楽しみ
■少年時代の魚とり
■ウエムラ味噌のつくり方
■野外生活がなぜ必要か
■野外学校の夢
■自然への適応
■たどってきた道
■植村直己年譜
■植村直己関連施設ガイド
極地や高山での極限的な生活を送った者のみが授かる、人間生きるための珠玉の知恵─偉大な冒険者・植村直己が生前語った50時間にも及ぶテープをもとに書き起こした野外生活に役立つ知恵と技術を教える待望の書……植村直己は翌年2月にマッキンリーで行方不明となっているので、彼が最後に考えていたことが、本書なんですよねー 感慨深い一冊です。
五大陸最高峰の登頂や犬橇での北極圏踏破など、人類の限界に挑戦し続けた小さな巨人・植村直己が、数々の冒険を綴った自伝的体験記……冒険の魅力や苦難を乗り越える人間の強さを感じさせるさくひんでしたね、、、
50%の余力を残すこと、その余力を生かすための経験が必要であることや、下着の着替えの重要性等、冒険において体力の温存が生死を分けることを改めて感じました……方位を知るための便利な方法も覚えておきたい知恵でしたね。
イチバン印象的だったのは、植村直己の自然に向き合う心構えですね、、、
自然に対して挑戦、克服、打ち勝つという姿勢ではなく……自然に対して自分の心や身体を同化、順応するという姿勢……感銘を受けましたね。詳細をみるコメント0件をすべて表示