ジブリの教科書7 紅の豚 (文春ジブリ文庫)

制作 : 文春文庫編集部 
  • 文藝春秋
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784168120060

感想・レビュー・書評

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  • 映画作成当時のスタッフのインタビューをまとめた本。既知の内容もあったけど、知らない内容も多くて非常に楽しめた。紅の豚、がお好きな人にはお勧め。

  • ジブリの教科書シリーズを読むのは初めて。

    実は当時の制作秘話がいろいろ書かれているんじゃないかと、ワクワクしたのだけれど、そういうシリーズじゃないらしい。基本的には、その作品(この本の場合は『紅の豚』)の解釈を掘り下げるもの。

    この本は、非常に不親切な設計となっている。

    スタジオジブリ物語(当時のスタジオジブリの様子)や鈴木敏夫、宮崎駿、制作に関わった女性スタッフらの話などが収録されている。

    が、しかし。

    上にあげた中で、この本のために新たに書かれているのは、鈴木敏夫の話のみ。他はロマンアルバムや他書からの再収録なのだ。

    いや、その再収録が問題なのではない。

    これらの話が、いつの時点で語られた話なのか、本文中で明記されていない。それが問題なのだ。
    巻末の「出典一覧」まで行き着いて、初めて他書からの再収録であることを知る。。。

    「ジブリの教科書」というより、「ジブリを読み解く」が正しい気がする。
    正直、ジブリのアニメ制作の裏側を期待していた側からすると、がっかりなのだ。
    もちろん、ちゃんと確認してから買わなかった、こちらの落ち度もあるのだけれど……。

  • 【カッコイイとは、こういうことさ。】万城目学を筆頭に、人気作家陣・学者たちが根強い人気の宮崎駿作品の魅力を読み解く。アニメーター達の貴重な当時の証言も多数収録。

  • ■書名

    書名:ジブリの教科書7 紅の豚
    著者:スタジオジブリ

    ■概要

    カッコイイとは、こういうことさ。

    万城目学を筆頭に、人気作家陣・学者たちが根強い人気の宮崎駿作
    品の魅力を読み解く。アニメーター達の貴重な当時の証言も多数収録。
    (From amazon)

    ■感想

    紅の豚の制作秘話らしきものが色々書かれていて楽しく読めました。
    私も、この作品はかなり好きな作品です。
    宮崎さんの色々な能力には、本当に脱帽押します。
    この頃(もののけまで)の宮崎さんは、能力的にピークだったような
    気がしますね。

    でも、本書では、気分がよくないのが2点ほどありました。

    ・地方での紅の豚の公開のやり方

    時効かもしれないけど、これは言わない方がいいのでは?と思う。
    これ、相手の事を全く考えていない発言に思えます。
    (裏で関係者に謝罪、了解を取ったうえで発言しているのであれば
    問題ないですが。)
    結局、こういう契約違反みたいなことを裏でかなりの数やっている
    から、大きなヒットにつながっているのでしょうね。

    ・女性陣の発言

    これは、読んでいて気持ちいいものではないですね。
    宮崎さんとか読んだら、どう思うか?という始点がごっそり抜けて
    いる発言もあります。
    あ~こうやって自分は仕事が出来る!と勘違いする女性が生成され
    るのだな~というのが分かります。
    女性を大事にするという事と、女性に勘違いさせるという事を区別
    して接するのは難しい事ですね。
    偉そうに仕事が出来ると思うのであれば、宮崎の腰ぎんちゃくやって
    ないで、独立してやってみれば?としか思わない。

    ジブリで本当にすごいのは宮崎駿ただ一人であり、その次にすごいのは
    独立してやっている人であるということ。
    スタジオジブリに所属しているアニメータは勘違いしない方がいい。


    とまあ、読んでいてイラッとする点もありましたが、総じて楽しむ
    事は出来ました。

    なお、例にもれず、作品に関係ない評論家気取りのおべっか感想文
    の部分は読んでいません。

    ■自分がこの作品のPOPを作るとしたら?(最大5行)

    なぜ、豚なのか?は問題ではない。
    豚だから豚なのだ。
    これが受け入れられる人なら、楽しめる作品だと思う。

    ■気になった点

    ・その設定を思いついた理由など「無い」のだ。

    ・金なら銀行にある。重い荷物を背負って坂道を歩くんだ。

    ・人と人の触れあい方なんて無数にあって、どれが正解だなんて分
     からない。

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