人間の生き方、ものの考え方 (文春学藝ライブラリー 思想 21)

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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784168130847

作品紹介・あらすじ

言葉は時代の価値観に左右され、人と人が真に分かり合うことはない。人間は孤独だ。だが、絶望から出発しなければならないのだ――。常に疑問を持ち思索を続けることを説いた思想家が、悪、歴史と現実、西洋と日本……現代に至る問題を、平易に論じ、混沌とした先行きを照らす。学生への特別講義四篇を完全再現。この世にあるのはその場そのときの大義名分を獲得しようとあくせくする人間の感情やその場しのぎの論理の無限のぶつかりあいだけなのだと言って回って、絶対の真理や正義があると信ずる人びとと喧嘩をした。その喧嘩がまた一種の御芝居なのであった。どこまで行っても御芝居。これぞ福田である。――解説・片山杜秀

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著者プロフィール

評論家,劇作家,演出家。東京大学英文科卒業。 1936年から同人誌『作家精神』に,横光利一,芥川龍之介に関する評論を発表。第2次世界大戦後すぐに文芸評論家として活動を始め,やがて批評対象を文化・社会分野全般へと広げた。劇作は 48年の『最後の切札』に次いで 50年『キティ颱風』を発表,文学座で初演され,以後文芸部に籍をおいた。 52年『竜を撫でた男』で読売文学賞受賞。 63年芥川比呂志らと文学座を脱退,現代演劇協会,劇団雲を結成して指導者となる。 70年『総統いまだ死せず』で日本文学大賞受賞。シェークスピアの翻訳・演出でも知られ,個人全訳『シェイクスピア全集』 (15巻,1959~67,補4巻,71~86) がある。著書はほかに『人間・この劇的なるもの』 (55~56) など。 81年日本芸術院会員。

「2020年 『私の人間論 福田恆存覚書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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