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- Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
- / ISBN・EAN: 9784195674703
感想・レビュー・書評
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二代目基衡、彼の部下が清衡の愛妾を京都まで送り、また戻ってくる道中が蝦夷の新鮮な目線で語られていて楽しい。蝦夷と蔑視されるも、豊かで余裕があって誇りをもっているじから痛快。だから京の市民からも好かれる、蝦夷は天国と。
一方、兄やその子孫を執拗に追跡、滅ぼさずにはおれない姿は地獄。
津軽って、豊かな蝦夷人からみてもさらに豊かな地だったのね。
練武多(ねぶた)は坂上田村麻呂が蝦夷に対する示威のために作ったらしく、津軽蝦夷を脅した絵とは一体どんな絵画であったろうかと語られている。今のものとはずいぶんと異なるのだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(1994.06.08読了)(1994.04.04購入)
藤原四代 基衡の巻
(「BOOK」データベースより)amazon
藤原王朝の礎を据えた波瀾の人・清衡に対して、2代基衡は重厚の人であった。父の遺業継ぐ30余年の治政は、王朝隆盛と重なる磐石を誇った。荒む京を逃れ、陸奥に下向した貴顕を迎えて、政体は整い、軍備は拡充された。蝦夷に胚胎する内乱の兆しも間髪をおかず潰された。一丸の奥州王朝に、もはや朝廷からの容喙の余地はなかった。仏国土建設の父の遺志を体現すべく、基衡は仏閣建立に邁進した。歴史巨篇。
☆関連図書(既読)
「蒼き蝦夷の血(一)」今東光著、徳間文庫、1993.02.15
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