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- / ISBN・EAN: 9784197806317
作品紹介・あらすじ
歌川国芳や駿河台狩野家などの元で修行を終えた、甲斐洞郁は、仕事なし・金なしの貧乏暮らし。毎日誰にも売れない絵を描き、酒に酔い潰れる生活を繰り返し、さらに奇妙な蛙が住み着くようになる。心の奥底では幼少期に絵の心得を示してくれた、亡き葛飾北斎への複雑な嫉妬心と、自分が世間に認めてもらえない鬱屈な気持ちは大きくなる一方で……。幕末~明治にかけて活躍した稀代の天才絵師・河鍋暁斎、空白の不遇時代を描く、画鬼道絵巻。
感想・レビュー・書評
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河鍋暁斎をモデルにした作品
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こんなにも絵に魅せられる漫画は初めてかもしれません。
筆で描いたような力強さと背景や柄の描き込みが素晴らしく、人間の表情に鳥肌が立ちました。
暁斎が見えているものの描写が劇的で、グワッと世界に引き込まれました。
しびれる、とはこういうことを言うのかもしれません。 -
めちゃくちゃ良かった。ただひたすらにひとつのことに打ち込めることこそが才能のひとつ。マンガとしての運びはもちろん、コマ、ページが絵のようですごい熱量。月岡芳年とのカラスの話が好き。続きが楽しみです。
作者さんのことはまんぷくのイラストで知ったんですが、「豊穣のヒダルガミ」もすごい好きで、「狂斎」も楽しみにしてたんです。明るくない分野だけど凄すぎて凄い(語彙……?)蓮の着物は泥中の暗示なのかなとか、花札ぽいコマもあって、情報量がすごいの。読む絵、みたいな。 -
河鍋暁斎、好きやけど、実際どんな人物かは知らん。この漫画で描かれている人物像が勝手に思っていたのと違いすぎた。伝記物やと思ってたら、どうやら違うのか、実際の河鍋暁斎についても知りたくなる、向学心マンガ。