漂流密室 (TOKUMA NOVELS 書下し世界遺産ミステリー 1 屋久島)
- 徳間書店 (2001年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198505325
作品紹介・あらすじ
警視庁科学機動捜査班班長の木田務から持ち込まれたのは、屋久島沖に建造された人工浮島『テラ・フロート』で五人の人間が跡形もなく消えたという事件だった。湯川幸四郎は友人の犬神利休を先導役にして屋久島へと向かう。トッピーから降りた幸四郎はなぜか偶然一緒になった『子ども科学教室』引率の先生二名に子どもたち四名を伴っていた。一行は、設計主任の太田、テラ・フロートの責任者大谷の秘書郡司などとともにテラ・フロート内部を訪れる。そこへ、急激に警告音が鳴り響いた。人工島内部に閉じ込められた一行を襲う殺人予告。そして連続して起こる殺人!大きな漂流密室と化した"テラ・フロート"の謎に挑む名探偵湯川幸四郎。新シリーズスタート。
感想・レビュー・書評
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数年前に2冊くらい読んだきりでしばらくぶりの湯川薫だったが、ミステリよりも科学ライターが本業であること、現在はミステリも竹内薫名義になっていることを初めて知った。ミステリは02年以降書いていないようだが、もうやめてしまったのだろうか。
屋久島沖に浮かぶ人工浮島テラ・フロートで実験中の5人が消えたという事件を調べに行った湯川と犬神。見学に来た子供科学教室のグループといっしょに内部を案内してもらううちに、何者かの手によってテラ・フロート内部に閉じこめられてしまう。殺人予告の放送が鳴り響き、一人また一人と消えていく…
人工浮島に閉じこめられるという設定、スピーディな展開はなかなかいいと思うのだが、やはり真相が明らかになった時点でちょっと腰砕けの感がある。前に読んだ作品は科学ライターらしいトリックが面白かったと記憶しているが、今回は残念。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この表紙は色々とないな。もうちょっと絵師を撰べ。漫画っぽい絵で惹き付けたりQED的なタイトル付けたりと努力の跡が見られるがどれも及第点に到らず。なんかこれから書き方変えたらしいけど、正直前作前々作までの方が良かった気が