ルナ Orphan's Trouble

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 33
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198616953

作品紹介・あらすじ

海岸線を襲う、見えざる電離性放射線、その名も「デヴィルレイズ」。列島をぐるりと取り囲んだ謎の海面物質「悪環」が放散するウィルスによって、日本は壊滅的な打撃を被った。食料不足、エネルギー枯渇、円の大暴落、自殺者の増加、果てには国家非常事態宣言。実質的な「鎖国」状態に陥ったこの日本で、天間ルナ、有働仁ら"孤児"たちは如何に戦い、如何に生き抜いていくのか!?破滅後の世界を描く圧倒的な筆力と、魅力的な登場人物達の存在感。選考委員長・筒井康隆氏をして、「作品が孕んでいる熱気はただごとではない」と言わしめた、第4回日本SF新人賞受賞作、堂々刊行。

感想・レビュー・書評

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  • 2003年6月刊。第4回日本SF新人賞を受賞。先にダイナミック・フィギュアを読んでいて、ユニークな面白さを感じていたので読みました。緊張した世界設定の中のお話はどちらも同じですが、本作にはダイナミック・フィギュアほどの魅力がありません。冗長で、読み辛かったです。

  • とっちらかり過ぎててどこを主軸にして読んでいいやら。
    物語の設定は面白いのだけど、肝心の悪環が説明不足で脅威の存在がぼんやりとしてしまっている印象。
    そのせいでいまいち緊迫感を得られず残念。

  • 悪環と呼ばれる謎の物質から放散される未知のウィルスに侵され、鎖国状態と化した日本。
    そこに生きる「孤児」たちの生き様を描いたSFです。日本SF新人賞受賞作。

    新人賞作品らしく(?)、文章の荒さ・稚拙さが目立ちます。
    またSF作品ではありますが、設定があまり緻密ではなく、展開にも無理があります。
    そこはマイナスポイントでしょう。

    しかしそれら「大雑把」な展開や構成によって、逆に作品全体に小気味よい疾走感が生まれ、文章から滲み出る「熱さ」とあいまって、「大雑把」であることを気にさせなくしてくれているのも事実です。

    ハードSFを求めるとがっかりしますが、ライトノベル的なSFとしては楽しめると思います。

  • 「深海のYrr」+「首都喪失」みたいだな。途中までは。競馬シーンあたりでは、いいぞと思うが、最後がなー。あとがきもなー。「日本SF新人賞受賞」とあるので、それならと批評的にみてしまいがちだが、純粋に作品として評価した方がよいと思います。私は残念マークをつけておきましょう。最後のツバメからの手紙は、ちょっとないんじゃない。タイトルは「ルナ」でなく「悪環」にしておけばよいのに。

  • 赤い装丁に引かれて手に取った。案外面白い。

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著者プロフィール

1969年生まれ。関西大学工学部電子工学科卒業。『ルナOrphan'sTrouble』で第4回日本SF新人賞を受賞し、2003年にデビュー。その他の著書に、『ダイナミックフィギュア』『シオンシステム[完全版]』『ガーメント』『ウルトラマンデュアル』などがある。

「2021年 『クレインファクトリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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