マライアおばさん

  • 徳間書店
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本棚登録 : 297
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198617660

作品紹介・あらすじ

お父さんが行方不明になってからというもの、お父さんの義理のおばさんにあたるマライアおばさんは、毎日しつこく電話をかけてくる。「あんたたちのことが心配でたまらないよ」人のいいお母さんは丸めこまれて、私とお兄さんのクリスを連れて、おばさんを訪ねることに決めてしまった。だけど行ってみたら、おばさんの住む海辺の町は、なんだか妙だった。子どもが一人もいない。男の人はみんな、ゾンビみたいにぼーっとしてる。元気なのはおばさんたちだけ。おまけに、クリスの部屋には幽霊が出る…!お母さんはマライアおばさんと取り巻きのおばさんたちに、召使い代わりにこき使われ、私はおばさんたちの話し相手をさせられる。おまけに反抗したクリスが、思いもよらない恐ろしい目にあうことに…?魔法のファンタジーの第一人者、ダイアナ・ウィン・ジョーンズが、元気な女の子が"隠れた悪意"と戦う姿を描く、ユニークなファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • 読みごたえがとにかくすごい。ずっしりファンタジー。
    内容としてはまあまあでした。

  • 不思議なことが起こる街で少女ミグと兄のクリスが体験するファンタジー。

    元気いっぱいの子供たちと珍しくまともな優しい母親が親戚のおばさんの家に行くところから物語が始まる。
    ダイアナ・ウィン・ジョーンズの他の話と同じように、8割くらいはすべてが謎に包まれている。父親がなぜ失踪しているのか、おばさんがなぜ他人を言いなりにするのか、母親がなぜ逆らわないのか、近所のおばさんたちがなぜおばさんに追従しているのか。兄にだけ現れる幽霊は何なのか。助けを求めている幽霊は何なのか。分からないまま話はずんずん進んでいく。
    他の作品に比べて爽快さを感じないのは、人の善意を利用しようとしたり、罪悪感をいだかせようとする心を操る魔法がマライアおばさんにより使われること。男女の役割を分けている点がよくわからなかったこと。極めつけにアントニー・グリーンが持つ緑の箱に入っていたものもよくわからなかったこと。要するに、種明かしが始まったにもかかわらず、その種が分からなかったことだ。
    頭が固くなっているのかもしれない。アントニーと母親が結婚したのはよかったが、アントニーの母親が自殺したって言うのもなあ。猫ももとに戻らなかったし。やっぱり私は彼女が描くものは冒険活劇の方が好みだ。

  • 訳のヒトの書き方なのか、作者の直訳なのか、
    表現の仕方がおもしろかった。

    マライアおばさんは、かなり怖いヒトだけど、
    それに立ち向かうミグ(ネオミ?)もおもしろい。

  • 図書館で借りました

     ファンタジー。
     最初は女の子が見た、不思議な異世界(田舎)で、実はなんにも起きてないのかなと思ったのだが…。
     なかなかどーして。
     たっぷりと邪悪な魔女との戦いでした。
     最初の手ごたえでは、いや、こんなに本当に、「力」を出してくるとは思わなかった。
     言葉遊びが楽しい。
     足が悪いふりをして、嫌味な物言いで、人を支配していくマライアおばさん。
     それにひっかかり、おばさんの家に行くことになってしまった母・私・兄。
     街全体が邪悪で、どんどん嫌な感じになっていく。化けの皮がはがれるから。

     著者の書く父親はなんだかいつも、覇気がないというか、好い加減。
     ここのもそうだ。女と駆け落ちして、また不甲斐なく戻ってくるが、妻に拒絶され、彼はマライアのところに向かい、事故を起こして行方知れずになってしまう。
     「グリフィンの年」や「ダークホルムの闇の君」の父親はちゃんとしていたが、あれは途中で存在感を子供と妻に食われてあまりなくなるし(笑)
     父親という存在が希薄というか、とても弱い。邪悪ですらないのだ。

     内容は面白かった。知らずに支配されている、アレはそうか、魔力だったのだね(笑)

  • マライアおばさんはわがままでやっかいで、しかも魔女かもしれない。
    負けるな!あたし。

    (2004年05月19日読了)

  • お兄ちゃんほしくなった
    マライアおばさんみたいな人いそう!

  • (「BOOK」データベースより)
    お父さんが行方不明になってからというもの、お父さんの義理のおばさんにあたるマライアおばさんは、毎日しつこく電話をかけてくる。「あんたたちのことが心配でたまらないよ」人のいいお母さんは丸めこまれて、私とお兄さんのクリスを連れて、おばさんを訪ねることに決めてしまった。だけど行ってみたら、おばさんの住む海辺の町は、なんだか妙だった。子どもが一人もいない。男の人はみんな、ゾンビみたいにぼーっとしてる。元気なのはおばさんたちだけ。おまけに、クリスの部屋には幽霊が出る…!お母さんはマライアおばさんと取り巻きのおばさんたちに、召使い代わりにこき使われ、私はおばさんたちの話し相手をさせられる。おまけに反抗したクリスが、思いもよらない恐ろしい目にあうことに…?魔法のファンタジーの第一人者、ダイアナ・ウィン・ジョーンズが、元気な女の子が“隠れた悪意”と戦う姿を描く、ユニークなファンタジー。

  • クリス=クリスチャン
    クリス≠クリストファー

  • 1991 Black Maria

  • うーん、いつもならスパイスのひとつなもので一冊引っ張っちゃった感じ。

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著者プロフィール

1934-2011。英国のファンタジーの女王。映画『ハウルの動く城』の原作者。

「2020年 『徳間アニメ絵本39 アーヤと魔女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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