- Amazon.co.jp ・本 (116ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198620738
感想・レビュー・書評
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ノスタルジックな雰囲気漂う、クリスマスの物語。
「事故が起きる前に幽霊が現れる」と噂のある父親の工場で、実際に幽霊を見てしまった少年…!
本当に事故は起きてしまうのか!?ハラハラと不穏な空気がうまく組み合わさったお話でした。
比較的短めの物語です。
ちなみに、スタジオジブリの宮崎駿監督は今作の著者ロバート・ウェストールのことを好きだと公言しており、監督はかなり影響を受けたようです。 -
2021.11.29
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子どものころのお使いは冒険。
いろんなものが魅力的なものに見える感性や想像力の豊かさに驚く。
宮崎駿が好きなのもよくわかる。 -
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ウエストール自身の子供の頃の記憶を元に書かれたファンタジーと、回想録が各一編収められています。挿絵も雰囲気があって大変素敵。
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クリスマスイブにぼくは父さんの働いている工場までおつかいに行った。するとエレベーターの中で工場の創始者オットーの幽霊に出会ったのだった。しかもオットーの幽霊が出た日には事故が起こり死人が出るという…
併録されている回想録を読むと、作者の幼少期が色濃く反映されていることがわかります。前半1930年代イギリスのクリスマスの様子が詳細に描かれ、後半は工場に対するワクワクする想いと、父親への尊敬と愛情が描かれています。それが幽霊譚だけではない魅力となり彩っています。 -
息子と父親の関係が、いい…分からないけど、大きな存在の父親がいい
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他の作家なら★三つってところだけど、ウェストールほどの作家だと、このレベルでは二つになってしまう。
ウェストールファンなら、彼のエッセイ「幼いころの思い出」も収録されていて、読む価値があるだろうが、最初にこれを読んだらウェストールは大した作家ではないと思ってしまうだろう。
「クリスマスの猫」は短くても様々な要素が入っていたが、これはあまりない。
ただ、「幼いころの思い出」を読むと「クリスマスの猫」のボビー一家はウェストールの幼いころの家庭に極めて近いのだな、ということがわかって感慨深い。
『指輪物語』のモルドールの描写を読むと父の職場を思い出して懐かしい気持ちになるというのが面白い。