外務省ハレンチ物語

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198627089

感想・レビュー・書評

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  • 余興

  • 外務省の内実を官能小説形態でありノンフィクション風でもある形で伝える。他の著書も読めばモデルは明らかになる?インテリジェンスのプロは恐ろしい。

  • あまりにも品がない実態に驚くばかり

  • 性的描写をもう少し減らしてほしかったが、外務省内部の実情が赤裸々に描かれていて面白い。夫人の格付けには思い当たる節があり、ため息が出た。

  • 大使館や領事館の日本人職員は、3年ごとの参議員選挙を楽しみにしている。なぜなら、それは夏にあり、国会議員が外遊に来ないから。
    国会議員が外遊に来るとは、つまり、夜の遊びなども。
    吉原や堀之内の政治家専用ソープ
    ロシアでは性病にかかると強制入院。
    ロシアのホテルでマフィアと連携していない職員はいない。
    ロシアでは、官僚とマフィア幹部が同じということもよくある。
    ロシア語は、男言葉と女言葉がかなり違う。
    ロシア大使館には、ルーブル委員会という裏金組織。

  • 日本の外務省の腐った官僚たちのお話。実話をもとにしたフィクションとゆうか、名前以外事実ってことらしいんだけど、レイプだなんだとか、金の横領だとか、とにかく酷いな。外交官が情報集めたり人脈築いたりってするのに金は必要だけど、ちょっとこんな感じで税金が使われてるなら考えなきゃいけないわな。

  • 外務省に巣くう、人の皮を被った色情と金欲の鬼畜どもの所業を官能小説仕立てでこき下ろした作品。
    佐藤氏も名前を変えて登場してます。

  • 佐藤優の小説は面白い。リアリティがあるからだ。また、セックスを切り口にした外務省の暴露本でもある。大衆娯楽とインテリジェンスが織り混ざった、新感覚の試みだ。近著である佐田勇の告白と同じ感覚が得られる。ためになる一冊である。

    頭の良い人間も、性には弱い。頭の良さとは、欲望を要領良く追求できる力をも指すとすれば、寧ろ、そこに性欲が排除される理由はない。大義があるかどうか。これは、頭の良さとは違う。大義があれば、禁欲的にもなれる。しかし、大義がなければ、私利私欲をスマートに追求する快楽主義に走るのが、素直な人間だ。勉学も出世も手段だが、その先に何を求めるか。イデオロギーにおけるユートピアの具現化か、私利私欲の行使か。

    この小説の登場人物は決してスマートではない。地位や権利を、私欲に傾ける。その行為をハレンチと形容する。私欲の追求が巧みであればあるほど、人間はハレンチだ。ハレンチの失敗が、間抜けだ。著者当人は毛色が違う。そもそもインテリジェンスとは、公私に渡り、私的欲求を厳格に管理しなければ、その職業的意義が成り立たないのではないのか。ストイシズムの求めるものも、究極的には私欲であるのか。しかし、社会性動物としての人間社会において、その形は歴然と異なり、ストイシズムは大衆を惹きつけるのだ。大衆が求めるのは、究極的に完成した利他なのだろう。

  • 4〜5

  • 帯に小説!って書いてあって期待したんだけど、これは事実を元にした漫談として受け取るほうがいいでしょうね。
    知っている人が読めばあの話か、って全部わかることだろうし、多少は脚色を入れているのだろうけど実際には書けないくらいひどい話もあったのだろうといいうことは筆者も認めているし。
    こんなのも書いちゃうんですね佐藤さん、って印象。面白いけど残らないのもこれまた視野に入れてのことでしょう。

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著者プロフィール

1960年1月18日、東京都生まれ。1985年同志社大学大学院神学研究科修了 (神学修士)。1985年に外務省入省。英国、ロシアなどに勤務。2002年5月に鈴木宗男事件に連座し、2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』(新潮社)、『自壊する帝国』(新潮社)、『交渉術』(文藝春秋)などの作品がある。

「2023年 『三人の女 二〇世紀の春 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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