裏読み日本経済 本当は何が起きているのか

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198628529

感想・レビュー・書評

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  •  頷けるところは多々あるのだが、裏付け資料が殆ど無いので、論考を検証する手立てもない。そういった娯楽用書き飛ばしなので簡単に読め、その軽さ故に時々立ち止まって自分なりの考察ができるというのが本書の「利点」かな。
     「日本を追い込む5つの罠」に同じ。

  • 市場を支配するものがいる。
    いいようにやられてしまうのは悔しい。

  • 裏読み部分は秀逸なドラマ

  • 基本的には、恐怖感をあおる本は好きではありません。

    しかし、物事にはいろいろな見方がある、ということを認識するためにはこのようなタイプの書籍も存在意義はあると思います。

    物事を表面的にとらえがち、偏った報道に乗せられがちな最近の傾向には疑問を感じています。そういう意味で、本書は、過去の大きな経済ニュースについて、背景を分かりやすく説明しているために、経済にそれほど詳しくない人でも深く知ることができる1冊だと思います。

    タイトルは「日本経済」となっていますが、話題は世界経済にわたっています。

  • 日本の現状とこれから、今までに発生したニュースのウラ側が綴られています。基本的に陰謀論を綴っている本。

    書かれているものは概ね事実なのかと思いますが、どうも想像で言っているように聞こえる文面もあり、少し話を割り引いて聞いたほうが良いかなとも思います。

    基本的に「xxはもうダメだ」「破綻する」等、煽る本のように見受けられます。

    金持ち・権力者の一部が、思うように世界を動かし、金儲けや責任回避のために動いていることは否定しません(当たっているとは思います) ただ、それだけで終わらずに対策なども少し触れてほしいです(今すぐ日本から出るべきだ! などの極論でも構いませんので、まずは道筋が欲しかった)

    ※下手すると、不安を煽って物を売りつける人の商法に一役買いそうな本になってしまいます。

  • 2010/09/09:
    株の決済​であるSQの仕組みができる背景​の、仮想実況中継が面白かった”
    2012/06/15:
    二度目。同じ感想

  • 後半の、経済状況を脚本にしているあたりが面白かった。
    でも今日は日経がひさしぶりに一万超え。
    氏の説明だとそろそろ恐慌が来るらしいが……

  • 経済の素人として率直な感想を書くと、
    タイトル通りにしても、若干『裏読み』が過ぎるというか、
    話半分に読んだ方がいいかなと思った。

    あとは若干表現が気になるところがあったけど、
    全体としてはおもしろく読めた。

  • 朝倉慶著「裏読み日本経済」徳間書店(2010)
    * 世の中というものは決してテレビのニュースや新聞、いわゆる表に出てくる話や事象だけで動いているわけではない。政治や経済はもちろん、我々の心さえも実は見えない、決して話さないどろどろしたものが動かしているケースが多々ある。そしてここにこそ大いなる真実が隠されている。
    * 日本のGDPは約500兆円ですが、このうち40兆円が需給ギャップといって余剰になっている。企業が一生懸命つくった40兆円分の仕事でできた製品の売り先がない状態です。そうなると、商品を叩きうるしかありません。そこでデフレになっています。単純にものが売れずに余っているからです。一昨年まではアメリカをはじめとする世界経済も好調でつくった製品をさばけていたのですが、リーマンショック以降それもむずかしくなり特に、日本の大事な輸出先であるアメリカの借金消費が崩れてしまいました。
    * 民主党政権も事業仕分けという作業で歳出削減に努めていますが、何しろ税収は30兆円台しかなく、予算は92兆円という矛盾があります。ここで2~3兆円を削減しても大きな影響はありません。
    * 現在も日銀はゼロ金利という史上最低の金利政策を続けています。本来なら金利が下がれば、資金需要がでて経済は活性化するわけですが、残念ながら日銀のこの低金利政策はまったく効果をあげていません。一方で、世界的な低金利政策は大きな副作用を引き起こしています。世界の中央銀行が切れ目のない資金供給を行うことで、結局儲かるところ、いまでいう金や瀬急、同や新興国などへの投資に向けられて、国境を越えてどこへでも移動していってしまっています。
    * 国家の顔をして借金してきた企業の化けの皮がはがれてきました。日本国内を考えるとわかりづらいのですが、世界を見渡せば、国有企業とかそれに準ずる民間企業として国家の補償をうけるがごときイメージを先行させて、膨大な借金を起して事業を行っているケースが山とあります。そしていざ具合がわるくなったら大元である国家は知らないよと居直るわけです。直近では、ドバイワールドの例があります。
    * 30兆円の税収しかないのに92兆円の予算を組み、累積債務がGDPの200%もあるという借金づけの国の通貨がどうして高くなるのでしょうか?答えは簡単。まえだ他の国よりまし、、、というだけだからです。
    * 中国は5年以内に深刻な債務危機に陥る可能性が高い。内需へのシフトという不可欠なパラダイムを経ずに信用は政府支出を膨らましすぎた。そのツケは大きいです。インフレの波は、まずその発展の一番手の中国か火が上ります。そして中国の物価が制御できないようになるといよいよ世界経済のコントロールが難しくなると考えています。13億の人口は巨大市場ですが、一度歯車が狂ったらコントロールが聞かなくなる可能性が大きいのです。
    * 株式市場を占う大発表の一番人気。一年の計は元旦にあり。実際過去の例をみても、第八票の一番人気の同行、ならびに大大会1日の相場の動きの中にきわめて重要な暗示が隠されていたということがみられます。
    * 今年2010年は具体的にいうと商品相場の急騰です。WTI(ウェストテキサスインターミディエイト)の原油先物相場は$100突破と見ています。
    * 米中の争いが始まった北ということは世界にとって重要な意味を持ちます。歴史の大きな流れをみていかないと、いまの問題を理解できません。米中というハザマに有る日本がどういう国家戦略を立てなければならないのかを本当に真剣に考える必要があります。
    * マスコミの経済記事次第で株価は変化します。見出しだけでも異なります。決算が悪ければ、来期の大増益の予想を前面に書けばよい記事になります。また、悪い決算に焦点を宛てれば悪い記事がつくれます。企業情報などというものは、人々に記事のイメージと株価の動きを一致させてその記事が書いているように株価が動いているという気にさせることともいえる。

  • 資本市場で蠢く様々な裏の動き、決して表に出る事のない裏の話が忌憚なく書かれてあり、後半部ではインサイダー取引やSQ(スペシャル・クォーテイション)制度の問題点をあぶり出している。

    本書に書かれている事など到底信じる事ができない、というのが一般論ではないかと思うが、むしろ私は概ね書かれていることは正しいと感じた。そして同様の事は資本市場だけでなく、国際政治などでも起きているとしか思えない。

    この事実を踏まえて、いち日本国民がどうするべきか、という事が書かれてあると素晴らしい書籍である。

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著者プロフィール

経済アナリスト。(株)アセットマネジメントあさくら代表取締役社長。1954年、埼玉県生まれ。77年、明治大学政治経済学部卒業後、証券会社に勤務するも3年で独立。顧客向けに発行するレポートで行った経済予測がことごとく的中する。故・舩井幸雄氏が著書のなかで「経済予測の超プロ・K氏」として紹介し、一躍注目される。『2013年、株式投資に答えがある』『すでに世界は恐慌に突入した』(以上、ビジネス社)、『株の暴騰が始まった!』『世界経済のトレンドが変わった! 』(以上、幻冬舎)、『暴走する日銀相場』『株、株、株! もう買うしかない』(以上、徳間書店)など著書多数

「2021年 『株高・資源高に向かう世界経済入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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