- Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198631703
作品紹介・あらすじ
地球に生命が誕生して以来、数十億年の記憶とともに旅する美少女・エマノン。地球の意思に導かれ、その使命を果たすべく…
人気シリーズ、9年ぶりの最新刊!
感想・レビュー・書評
-
現在入手できる唯一のエマノンなので、少し評価が低めです。
やはり、最初は『おもいでエマノン』を読んで欲しい。あれは最初にして秀逸なのです。鶴田謙二(マンガ)版も良いけど。
エマノンとはNO NAMEの逆さ綴り。
ジーンズに白い粗編みのセーター、E.Nとイニシャルの入ったナップザックといった出で立ちの少女なのか女性なのか。
地球上の生命誕生以来の記憶を持つ彼女には、名前は記号に過ぎない。
そんな彼女に纏わる物語。
いつも通りの短編集。
今回は4編を収録。
しかし、個人的にはあまり好きではない感じ。
確かにエマノンとしては、今までにあらゆるパターンをやり尽くしているので、単純にエマノンを描くのは難しいのかも。
とは言え、今までに出てるエマノンとそうタッチが違うわけでもないんですよ。何かが微妙に違う感じ。
最後に収録されている『あさやけエクソダス』は好きなんだけど。
ちなみに『いにしえウィアム』の扉絵の解像度が低いのが謎です。
また、今回は四六版の文芸書なので、今まで集めていたデュアル文庫版とサイズが合わないのも難点です(苦笑)
9年ぶりの新作。
前作は徳間デュアル文庫の『まろうどエマノン』(長編)です。
→http://booklog.jp/users/amenonioi/archives/4199051279詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
25年ぶり?くらいにシリーズの新刊を読む。とはいえ刊行は10年前ではあったが。読んだ手触り感は変わらぬまま。
-
SF。ファンタジー。シリーズ5作目。
1作目の『おもいでエマノン』しか読んでないが、作風からして順番が前後しても問題なさそう、ということで読んでみた。
海外SFのあとに読むと、非常に読みやすくて一気読み。
「おもいでレガシー」がホロリと泣ける良作。
他3作も無難に面白い。 -
変わらないエマノンワールドが心地いい。初期のエマノンを探し出して読みたくなりました。
最後の話の結末はちょっと悲しいですね。 -
9年ぶりの新作。その間、時代は大きく変わったが、エマノンはやっぱりエマノンのままだった。収録2編目の「ぬばたまガーディアン」を読んでいると恩田陸の「常野物語」が頭をかすめていった。次にエマノンに会えるのはいつだろう。また9年後かも。きっとその時も、エマノンはエマノンのままなんだろうなぁ。
-
久々のエマノンです。彼女に出会って20年の私は読んでいて胸が熱くなります。レガシーとエクソダスが心に残りました。
-
どの物語のエマノンにあえてもホッとする感じがして良いですね。地球の歴史を記憶し続けて生まれ変わるエマノンの姿、次はどの物語であえるのか、作者のライフワークとして描き続けて欲しいシリーズです。
今回の作品の中では「ぬばたまガーディアン」「いにしえウィアー」が特にお気に入りです。 -
梶尾真治、という作家に興味を覚え、作家のプロフィールなどを調べてみるとこのシリーズを外せないと思い、気軽に中古本でも…と思っていたらなんと絶版の影響なのか軒並み値段は高騰しているじゃないですか!
ちなみに、定価だとシリーズ5冊で4,130円のところ、購入価格は7,039円。
「ゆきずり…」以外は絶版とはいえ文庫ですよ!大人買いしちゃいましたね~(苦笑)。 -
エマノンシリーズ第五弾。第四弾が上手いこと手に入れたのでこの本を取り寄せて読んだはいいけど、すっかり第四弾を読んだつもりになって飛ばしていたことに今頃気付きました(笑)。それはさておき、今回は短編集。お気に入りは「いにしえウィアム」、「あさやけエクソダス」。この本でも数十億年の記憶を保ち世界を見守るエマノンは時に自ら世界の行く末を担います。彼女にとって伝えるべき次の世界を残すことも使命に含まれているのかもしれないとふと思いました。
-
全ての記憶を持つという設定で
人類の記憶関係を引き継いでいると勘違いしていたが
「生命の進化を見守る少女」「地球の意思」【帯より】
とあるとおり、惑星自体を背負っているのね。
(ちゃんと数十億年と書いてあった)
ジェイムズ・ティプトリー・Jr.
「エイン博士の最後の飛行」に出てくる謎の女性を思い出したが
あくまで人間同士、国家間、異種間、人間自体を
優しく愛ある物語で描きながら、
それらを支え包む環境や地球という存在の話。
他のシリーズ、特に原点も漫画ではなく
活字で読んでみたいのだけど、見つかりませんネェ。