Team・HK

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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198635718

作品紹介・あらすじ

ハウスキーピング会社で働きはじめた引っ込み思案で平凡な主婦が見つけた大切なもの…。フツーだけどフツーじゃないわくわく"お仕事小説"。

感想・レビュー・書評

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  • 最初は、家事力ってどんなストーリになるんだろう、と想像できなかったけれど、1話目を読んで、納得。おもしろい。

    P172
    「中学生っていろんなものがいっぱい心の内にあるみたいで...大人からみたら我儘とか自分勝手としか思えなくても、そうじゃなくて、きっと大人には分からない、とっくに忘れちゃった気持ちもあって...それを表現する方法を知らなくて、だからよけいイラつくんでしょうけど」

    女ならではの、変わっていく自分自身の役割。女から母へ。母から一人の女性へ。
    本当良い母親だなぁ~って思う。
    娘の反抗期をそんな風に見れたらいいなぁ。

    最後、娘ちゃんのお父さんへ思いを伝えると所が良かった。(スカッとしたー)

  • 何だかんだで名前は知ってたけどあさのさんは初めて読んだかも。
    帯の感じからいってお掃除小説なのかと思いきや事件が起こったりして中々面白い。
    初哉いいなーと思ったら子持ち既婚者かー(笑)
    先生の二面性が面白いなー。
    外面男前素敵(笑)
    主人公の夫の何気に妻を、専業主婦を見下す感じよくあるよねー。
    家事って結構大変で重労働なんだぞ!!
    家事は女がやって当たり前の風潮無くなれ。
    なんか最後違う感想になった(笑)
    続きものを先に見つけてたので次はそれを読んでみようかな。

  • 殺人鬼の献立表の前の物語だった。
    主人公が就職面接した直後から勤務することになった家事代行サービス会社「THK」。
    主人公が初めて掃除したお客さんは、お得意様の
    1人である、オネエキャラの小説家。
    その小説家との出会いをきっかけに、主人公の
    周りで事件が起こる物語だった。
    主人公の性格や家庭環境、職場のメンバーの性格やお客さんとの対応のコツなどがわかり、この物語の後に続く、殺人鬼の献立表の内容がもっと
    わかって良かった。

  • 家族から馬鹿にされていた専業主婦の美菜子がふとした求人で「Team HK」というお掃除代行サービスで働き始めて生きがいを見つけていく、それに伴いちょっとした事件の謎を解いていく、お仕事ミステリー小説。

    だいぶ前に「読みたいリスト」に入れてて、やっと今回図書館で発見!読みやすくてサクサク読破。家事代行サービスで掃除以外のこともするのかと思ってた。主婦業が仕事に活かせるって素敵。続編が楽しみ。

  • ハウスキーピング会社、Team HKで働き始めた佐伯美菜子。
    長年主婦しかしてこなかったことへのコンプレックスを抱いている主人公が、仕事に喜びを抱くの、良いよね。
    思春期の娘はさ、なんでこんなにイケズなのか…でも、私にも、母を鬱陶しく思ったり、恥ずかしく思ったりした経験がある。私の場合は、口には出せなかったけど。心で思って口に出さないより、口に出せる親子関係の方が健全だよね。だから、娘の香音のこと、私は強く責められないな。

    美菜子が「人の心は本当は広くて、深いはずなのに」と思ったシーンで、妙にジーンときてしまった。
    美菜子が、仕事仲間に愛される理由がよく分かる。人間の本質をそういうふうに捉えられる人って、素敵だ。
    私自身の心の広さについて、考えたことはなかったけど、「私の心も、広くて、深いのか」と考えたら、自分の中に無限の宇宙が広がっているような気分になって、いつもより心の余裕を持ったりできる気がした。きっと美菜子は、周りの人にそんな風に思わせてくれる人なんだろうなぁ。

    私は杉田比呂美さんのイラストが好きで、この本を選んでみた。
    あさのあつこさん、実ははじめて読みました。
    ふたつ目のお話では、解決しても人の悪意に触れたことですっきりしない。
    私はこういうの好きだけど、あさのあつこさんと言えば「バッテリー」とか青春小説を書いている作家さんのイメージだったから、意外でした。

  • 那須河先生がめっちゃ好き。
    出てくる人がみんな良い人。もっとそれぞれのキャラを知りたくなった。
    幸せになりたければ、窓を拭け。
    やってみようと思った。

  • 専業主婦だった主人公がハウスキーピングの会社に勤めて日常を見つめ直すことになったり…事件に巻き込まれたり…な話。たくさんの登場人物がしっかりキャラ設定できているのでシリーズの一冊目なのかもしれません。でもこの一冊に関してはミステリとしてもお仕事小説としても物足りないし、主人公の日常や夫や娘とのやり取りが主婦や母親としての我が身には重くて痛かったりして、楽しかった!という感じではなかったのが残念です。字が大き目で行間も広く児童書っぽさもあるのに主婦目線。読み手として誰を想像しているのかちょっと不思議です。

  • 図書館にてジャケ借り
    お掃除の本かと思って読んでたら
    まさかのミステリ!
    美菜子の戸惑いや自己嫌悪、
    気持ちがまっすぐで素直で好きです

  • どこにでもいる普通の主婦が、ハウスキーピング会社で働くことに。
    癖のある会社の仲間や、一風変わった依頼者たち。
    依頼主の家へ行くと、何故だか事件に巻き込まれてしまう主人公。

    ミステリー仕立てな面もあるが、温かみのある登場人物たちで、和やかな気持ちで読み進められる。

  • 主婦が家事力を活かして仕事をする。旦那の無理解さにはビックリ。事件に絡むけど絡まなくても面白かったかも。

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著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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