5人のジュンコ

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 101
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198638870

感想・レビュー・書評

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  • 一気に読めた。
    木嶋佳苗の事件をモチーフにしたと知り納得。
    様々な「ジュンコ」が出てきて混乱しかけたが
    予想もしてなかった結末にびっくり。

  • 真梨幸子さんの小説面白いです
    イヤミスで私好み

    予想した犯人と違ってました
    こわいよジュンコ
    嫌な女だらけ

  • 漢字違いのじゅんこ、という名前の女性がたくさん登場して
    誰がだれかわからなくなりつつ読む。

    しかし、木嶋佳苗事件をモチーフにした作品て
    どれも面白いな〜
    毒婦なんだろうけど、なんか魅力あるな。
    そうやってみんなだまされて搾取されて死んでんだろうけど。

    誰も彼もマウンティングするのに忙しくて
    そんな自分を恥じつつ
    正当化するのに必死。

    いーじゃん、もっと楽に生きようよ。

    …て思うのは
    私がこういう面倒な人たちの近くにいないからでしょうか。
    ラッキーなのかな、愚かで気づいてないだけなのかな。
    なんにしろ疲れた。

  • おもしろかった。
    おもしろかったんだけど、最近続けて真梨幸子の本を読んでいるからか感動が薄れているみたい。

    なかなかな登場人物の多さなので今回も登場人物をメモしながら読んだ。
    ジュンコが5人出るけどみんながみんな繋がってるわけじゃないんだよね。

    今回の話でかわいそうなのは小学生の健人くん。
    しかも頭をぶつけられてって…
    なんとも気の毒な被害者がいつも出るよね。
    さらっと書かれてたけどこの殺人がこの本の中で一番怖かったかな。

    詢子が赤ちゃんを殺したっていうのは違和感あったけどやっぱり違った。
    そういうことね。
    芽衣がルポをまた書けるために。
    それが自分のためにもなる。

    この話って実際の事件を元にしてるよねと思ったらやっぱりそうだった。
    参考文献に出てた。
    その事件を起こした純子目線の話はなくてちょと残念。
    淳子目線の純子しか騙られてないから実際のところどうだったんだろ?
    出会い系でお金を搾取してたのも淳子だし。
    純子でなく淳子の方が本当は悪女だったのか?

  • 聞きたくもない話を聞き
    話したくもないことを話す

    学生、子なしの主婦、子どものいる主婦
    専業主婦、キャリアウーマン
    どのカテゴリーの女性が読んでも
    しんどくなるほどに
    それぞれの生きづらさが理解できる

    わたしが女だから読んでいて面白かった
    男だったらもっと手放しにサスペンスを楽しめた

  • 感情移入させず読み易い、大人数でも混乱せず、構成勝ち

  • ん~、よう分からん!というのが読み終えての感想。
    タイトルを見た時からこうなる予感はしていた。
    いつも複雑なストーリー構成なのに、5人もジュンコが登場するとなったらどんだけ混乱するやらと。
    全く予想を裏切らない仕上がり。
    そして、相変わらずの生理的に嫌~な気持ちになる登場人物や状況。
    正直言うと、一読して私はさっぱり内容を理解できてません。
    この人が、この話が、どこでどうつながってるのかさっぱり・・・。
    だからこれから分かっている人のネタバレレビューでも見て納得しようと思ってます^^;

    最初に登場するジュンコは連続殺人犯の純子。
    どこかで実際にあった事件を彷彿とさせる、次々に男性を騙し、殺していくというたぐいの殺人。

    そして、次に登場するジュンコは純子の同級生の淳子。
    同じ名前という事もあり、学生時代はいつも一緒にいた2人だったが、実は淳子は純子に支配されていた。
    嘘つきで不細工で性格の悪い純子にいいように使われていた淳子は結局不登校になり、大人になってもその性質が抜けきれない。
    そして、自分の過去を知ったうざい同僚に殺意を抱く。

    次に登場するジュンコはあるルポライターに心酔し、彼女の事務所で働く絢子。
    彼女は殺人者、純子の周囲の人物に取材をしていく。
    その中には淳子もいた。
    そして、次の章に登場する守田美香も。

    4番目のジュンコは守田美香の母親、詢子。
    詢子は不倫をしていて、そのせいで自らも死ぬことになり家族は崩壊した。

    最後の順子は社宅に住み、夫の上司の妻からいいように使われている女性。
    同じ社宅には彼女と同じようにいつも顎で使われているおとなしい女性がいて-。

    そして、最後は純子のエピソードに話は戻る。
    純子という毒をもった女に触発されるように、他のジュンコたちも誰かに殺意やそれに近い毒のような感情を抱き崩壊していく。
    彼女たちが誰かに毒の感情を抱く-その様を描いているのが正に嫌らしい!
    ああ、こんな状況最悪、こんなヤツいたら嫌だよな~。
    というのをストレートな表現で描いていて、悲惨なのにどこかその状況が滑稽で笑える。
    それが個人的には魅力だと思う。

    だから、よく分からなかったけど、面白いは面白い。
    昔ならこれはああで・・・とちゃんと理解しようと努めていたけど、もうそれも途中放棄しました。
    分からなくても楽しめるならそれでいいかなって感じです。

  • いや~、何度も騙されました。5人のジュンコ達はそれぞれ闇やストレスや狂気を背負って可哀相な女性だななんて同情しようものなら、えっ?
    いくつもの殺人の犯人が悉く意外な人物だった。面白かった!

  • 待望の真梨さんの新作やっと読めました!
    相変わらず期待を裏切らないイヤミスです。
    ただ・・・最後3ページの驚愕で「ん?」と。
    こういう事でいいんだよ・・・ね?とはっきりと確信を得られないまま終わってしまいました。
    他の方の解説読んで、やっぱりいいのか~と一安心。
    解説読んだらもっと奥が深い事がわかり感心。
    読解力のある人が羨ましいと思いました。
    なんにしても面白かったのは間違いないです!

  • それぞれのステージの主役を張るジュンコに加え、脇を固めるそして主役の座を奪いそうになる様々な女たち。
    どす黒い僻み、嫉み、妬みがドロドロと連鎖し合いバタフライエフェクトを構成してゆく。
    こんなイヤミス、好きなはずじゃなかったのに何だか一気読みしてしかも☆いつつ着けてしまっている。私も毒毛に中てられたらしい・・・

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著者プロフィール

1964年宮崎県生まれ。1987年多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤中症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』がベストセラーとなり、”イヤミス”の急先鋒として話題に。2015年『人生相談。』が山本周五郎賞の候補となる。そのほかの著書に、『5人のジュンコ』『私が失敗した理由は』『カウントダウン』『一九六一東京ハウス』『シェア』など多数。

「2023年 『まりも日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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