月下のサクラ (文芸書)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 1693
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198651534

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ2作。警察事務職員から警察官、そして刑事になった森口泉が捜査支援分析センターに配属され並外れた記憶力という異能を発揮しながら警察内会計課の一億円紛失事件を追う。警察内の窃盗、真犯人が本部長で動機がそれ?という荒唐無稽なストーリーについていけなかった。残念。

  • 志望する部署の採用試験に落ちた女性捜査官、森口泉が、その部署の上司の推挙で特別に採用され、周りの仲間から特別枠と揶揄されながらも、艱難辛苦を乗り越えてその才能を開花させていく物語かと思って読み進めたが、途中からは警察内部の巨悪を上司と仲間とともに暴いていくサスペンスタッチの小説へと変貌していったような感がある。相変わらず、柚月さんの小説は、登場人物の人となりがよく描けていて面白いのだが、本作は筋立てが少し大仰で荒っぽい感じがした。特に終盤は。

  • 前作に続き、なかなか面白かったです。泉の転身先も納得でした。ただ、磯川に全く触れていないのが寂しかったです。彼は一体どうなった⁇これからも正義とは何かを、泉は追い求めていくのでしょうね。

  • 2023 3/27

  • 「朽ちないサクラ」の続編。

    読み始めてから、前作「朽ちないサクラ」と同じ主人公だと気づいた。前作では一般職員だった主人公森口泉が、友人の事件を経て、警察官となっている。
    前作でも思ったけど、公安って、、、と思っちゃう。映画の中のMI6とかCIAとかならまだしも、日本の公安に同じようなことが出来るとは到底思えないし、リアリティが感じられない。まぁ、機動分析係のメンバーによるチーム捜査は面白く感じた。ビデオ映像のように正確に映像を巻き戻せる主人公の記憶能力も期待が持てそう。機動分析係としてこれからもシリーズが続くなら、サクラを無理やり絡ませなくてもいいんじゃないかな、、、。

  • 森口泉は努力の末刑事になり、情報解析・プロファイリングを担当する機動分析係に配属される。
    警察署内で約1億円が盗まれる事件が発覚し、泉達は捜査を始める。
    「サクラ」シリーズ2作目。

    前作があることを知らずに読んだので、今度1作目も読んでみよう。続きそうだなと思っていたらシリーズものだったのか。
    だれる事なく読めるけど柚木さんの作品にしてはライトというか、熱さがないというか。

  • 朽ちないサクラの続編。

    試験を受け、防犯カメラなどを分析する科2入った泉。
    しかし転勤の日に、警察署の金庫の中にあった現金が無くなるという事件が発生。

    読み進むうちに、えっとなっていきました。救いは、泉の正義感かな?(泉はいつまでもその気持ちのままでいて欲しい)

  • 泉の熱い太い信念に圧倒。

    もう少し他の登場人物にもフォーカスした、捜査支援センターを舞台にした続編も読んでみたい。

  • 前作の朽ちないサクラの続編。

    警官になり機動分析係に転任した主人公森口泉が署内の会計課の金庫から現金が盗まれた事を発端に殺人や外国人が絡む詐欺事件、それをもみ消そうとする公安や黒幕など読者をヤキモキさせる場面が随所に描かれている。その中で特筆すべき事はハイテク機器の活躍である。防犯カメラは勿論、各所に配置されているNシステムなど、これらが無かったら事件の捜査や犯罪の抑制は全く出来ないであろう。が、しかし、プライバシーを覗かれているという一種の困惑は否めないが、安全、安心を得るには必要不可欠なものだと言える。


  • いい感じの2時間ドラマみたいな感じ。
    キャラもよく、物語もテンポ良く二転三転で飽きずに読めた。

    警察署内の盗難から行き着く先はかなり壮大なところに

    2022.9.22
    136

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著者プロフィール

1968年岩手県生まれ。2008年「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞、16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。同作は白石和彌監督により、18年に役所広司主演で映画化された。18年『盤上の向日葵』で〈2018年本屋大賞〉2位となる。他の著作に『検事の信義』『月下のサクラ』『ミカエルの鼓動』『チョウセンアサガオ咲く夏』など。近著は『教誨』。

「2023年 『合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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