最後の停戦論 ウクライナとロシアを躍らせた黒幕の正体

  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198656584

作品紹介・あらすじ

日本で最もロシアを知る両雄が、緊急対談ロシアの侵攻開始の前段階から現在までの経緯を独自の生情報や実体験から語り尽くす。ロシアを悪魔化しウクライナを無辜の存在とするメディアは本当の真実を伝えているのか。戦争の管理者アメリカにはウクライナに勝利させるつもりはない。ウクライナに戦わせてロシアの弱体化を狙う。アメリカべったりの岸田政権だが戦争とビジネスで対ロ関係に一線を引いた偶然の対応が奏功している。「次は台湾有事」と扇動する者たちの無理筋な根拠――など。直接対面したプーチン大統領の意外な一面安倍晋三元総理が凶弾に倒れるまで続いた毎月の官邸での対話など機密多数収録。第1章ウクライナ戦争はどこで間違えたのかミンクス合意がウクライナの主権を保護していたアメリカの目的はウクライナの勝利ではない…他第2章覇権国家アメリカ、終わりの始まり負け組アメリカに引きずられる日本アメリカが狙う日韓欧露の弱体化バイデン大統領とカトリック教徒の理屈…他第3章日本外交がうまくいっている奇跡岸田総理「必勝しゃもじ」の衝撃ロシアとのビジネスは是々非々の奏功岸田政権後に日露関係は修復できる…他第4章メディアの戦争扇動で見えなくなるもの英語圏の情報源に頼るメディアの偏向ワグネルのクーデター未遂の背景防衛族議員らの勇ましい発言の理由第5章ロシアを悪魔化させる情報戦争経済制裁が響かないロシアの生活文化バイデン後のアメリカは戦争に傾倒するか自国に不利な場面も報道するロシアメディア…他第6章私たちが対面したプーチン大統領の真実プーチン大統領の目に光った人情家の涙人払いした場でプーチン大統領からの「お願い」対外情報庁の裏ルートからの極秘調査…他第7章私たちの「安倍晋三総理と日露」回顧録安倍政権と岸田政権の根本的な差露中北そして韓が連携することの危惧官邸で見せた安倍総理の大きなため息…他第8章ウクライナ戦争後の世界を生き残るにはウクライナの人に失礼すぎる支援物資G20国家が世界を動かしていく創価学会名誉会長の存在感と「即時停戦」ウクライナの役割を日本に担わせるアメリカ「次は台湾有事」と主張する大国の思惑…他

感想・レビュー・書評

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  • 私は最近ジャニーズ問題を見ているため
    メディアというものがわからなくなってきました。

    佐藤さんはこういいます。
    ウクライナの件についてです。
    「情報分析で大事なのは、情報とノイズを分けることにあります」
    それが難しいです。

    「いろいろなかたが持論を展開していますからね。もちろん、基礎教育をやっているきちんとした学者たちはいるのですが、例えば、東京大学にしても東京外国語大学にしても、そうしたかたほど発言を控えている。今のメディアの論調はおかしいとか、事実はこうなっていると、決して発言しないのです、これに私は最大の問題があると思っている。
    要するに、この人たちはバッシングが怖いんですよ」

    鈴木さん「軍事侵攻が始まってから、私はネットでめちゃくちゃ叩かれました。(略)ロシア擁護だとか、弁明者だとか、さんざんな言われようです。意見を言ってもこういうリアクションが矢のように降ってくれば、みんな引いてしまうんですよね。ただ、私は絶対にぶれずに信念をもって主張をしています」

    お二方とも、一にも二にも停戦とおっしゃっています。
    それはいいのです。

    ジャニーズ問題を見ていると、その件に近い人ほど
    大事なことを言わないように思います。
    いえ、佐藤さんと鈴木さんは嘘を言っていないと断言できます。
    でも彼らは本当のことを全て言っているのか?
    誰かを気遣って言わないとか、
    あるいは誤解していることがあるのではないか。

    また出版社は?
    佐藤優さんの本は必ず売れると聞きました。
    出版社が何らかの形で忖度してるってないでしょうか?

    そういう私、これ佐藤優さん156冊目です。
    (買ったのは一冊。ごめんなさい)
    いろいろな意味で信頼しているから。
    でもこの本は、自分最近のジャニーズの件が頭にあるせいもあって、もやもやしました。

    あ、そうだ。
    安倍さん褒めすぎと思ったし
    北方領土の問題もこのお二方とは違う考えです(偉そうですが)。

  • ほぼほぼ知ってる内容なので、特に感慨はないが、ウクライナ戦争の報道に違和感あったり、外交って一体何やってるのか不思議に思っている諸氏はまず読んでみていただきたい入門書。ウクライナ戦争の本質や外交の実際の一端に触れることができる。また、未だに小泉純一郎や田中真紀子が正しくて、鈴木宗男や佐藤優を悪の権化と思っている方にも読んでみてほしい。川口順子元外相がどれだけとんちんかんだったかもよくわかる。カトリックの大統領がケネディとバイデンだけという件も、妙に納得感ある。

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著者プロフィール

昭和二十三年北海道足寄町に生まれる。四十四年衆議院議員中川一郎秘書。四十五年拓殖大学政経学部卒業。五十二年農林水産大臣秘書官。五十五年科学技術庁秘書官。五十八年衆議院議員初当選。平成元年防衛政務次官(宇野内閣・海部内閣)。二年外務政務次官(海部内閣)。四年自民党副幹事長。六年衆議院議員 沖縄及び北方問題に関する特別委員会委員長。九年国務大臣 北海道・沖縄開発庁長官(橋本内閣)。十年内閣官房副長官(小渕内閣)。十一年自民党総務局長(小渕総裁・森総裁)。十四年衆議院議員運営委員会委員長。十七年新党大地結成。同代表就任。二十一年衆議院議員八期当選。衆議院外務委員長。二十二年在職二十五年永年在職議員表彰。二十三年新党大地・真民主結党。同代表就任。二十四年新党大地に改名。同代表就任。

「2014年 『「日本の分」について考える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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