人喰いの時代 (徳間文庫 や 3-17)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198900960

感想・レビュー・書評

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  • 呪師霊太郎という一風変わった名前の探偵と椹秀助という2人の若者が事件に関わっていく、昭和初期の北海道O-市を舞台にした連作ミステリです。
    6編が収録されています。
    全て題名に人喰いという言葉があります。
    5編目まで普通に読んでいくと、6編目は今までの話とは違った作品になっています。
    6編目「人喰い博覧会」で今までの物語が異なる容貌へと変じていくのは圧巻です。
    戸惑いながらも心地良い感覚に陥っていきます。
    本書は本格であると共にメタフィクション的な雰囲気も匂わせている事になります。

  • 探偵が呪師霊太郎というなんともいわくありげな名前だなあ。何か怨霊が見えるとかいう特殊能力を備えた探偵で、幽霊たちの目撃証言から犯行を推理するとかいうのだったらどうしようと思いきや、そんなことはなかった。

    というかこれだけインパクト?のある名前のあるくせに何もないなんてちょっと拍子抜けしてしまった。面白くないわけじゃなかったけどね。この昭和のなんとも言えない雰囲気が好き。

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著者プロフィール

1950年生まれ。74年『神狩り』でデビュー。『地球・精神分析記録』『宝石泥棒』などで星雲賞、『最後の敵』で日本SF大賞、『ミステリ・オペラ』で本格ミステリ大賞、日本推理作家協会賞を受賞。SF、本格ミステリ、時代小説など、多ジャンルで活躍。

「2023年 『山田正紀・超絶ミステリコレクション#7 神曲法廷』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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