海がきこえる (徳間文庫 ひ 15-1)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198911300

作品紹介・あらすじ

高知の高校を卒業した杜崎拓は、東京の大学に進学し、一人暮らしを始めた。その矢先、同郷の友人から武藤里伽子が東京の大学に通っていると聞く。里伽子は高知の大学に行っていたのではなかったのか?拓の思いは、自然と2年前のあの夏の日へと戻っていった。高校2年の夏の日、訳あって東京から転校してきた里伽子。里伽子は、親友が片思いする相手だけだったはずなのに…。その年のハワイへの修学旅行までは…。

感想・レビュー・書評

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  • わ〜、思ってたのと違かった!だが良かった!
    この物語の情景や質感は映画でも見てみたいです

  • 久しぶりに読んだ。懐かしい昔の情景がものすごく浮かんで2度目だが初めて読んだような気分になれた。

  • 高知の高校へ”家庭の事情”で転入してきた武藤里伽子と、彼女を気にかける杜埼拓。2人とも絶交状態で大学生になったが、東京で思いがけなく再会する。そこから杜埼は自然に里伽子への恋心を意識するように…。

    スタジオジブリでアニメ化された作品だが、アニメはまだ見ていなかった。今度見てみたい。
    普段つっぱっている里伽子が、拓といるときだけ素直になれる様子を見て、そんな関係ってうらやましいなと思った。

  • 今更読みました。今更読んで巧さに打ちのめされました。当時読んでいても、このすごさに気付けなかったかも。
    世界が狭かったあの頃のぼくたちの物語。
    意地を張って強がって傷ついて後悔して突っ走って。それでも好きだった想い、大切にしたい想い。心揺さぶられる。

  • 終始どこか懐かしい気持ちで読み終えました。男の子の目線で描かれた恋愛青春ものは、私にはとても新鮮でした。里加子は身勝手で強気なところがあって、でも掴もうとしてもするりといなくなってしまうその存在が、リアルな女の子だなと思いました。最後に宮台真司さんの解説を読み、なぜ懐かしい気持ちになるのかが、腑に落ちました。

  • 高知の高校に通う主人公(杜崎という)が、東京から転入してきた美人で成績優秀だけど自己中で意地っ張りな里伽子に振り回される。その結果里伽子に片思いしてた親友松野とも絶交状態なってしまう。高校卒業後、東京の大学に進んだ杜崎は偶然里伽子に再会する。そして杜崎は自分が里伽子が好きだったことに(以下略


    自己中で高飛車な女って苦手なんですよ。大抵嫌いなんですけどね。不思議と里伽子は受け入れられました。なんかハルヒと重なるんですよ。ハルヒ効果は偉大ですね。こういう女が許せるようになってしまいます。長門さんもそういう視点でこの小説を選んだのかな、どうなんでしょうか。

    話自体は、青臭いというか甘酸っぱいというかこそばゆいというか直視できないというか、えー、まあそんな感じです。高知特産の柑橘類っぽいです。さわやかなのに甘い、でもすっぱい。何言っているんでしょうか、私。

  • DVDと少し違ったが、これはこれで良かった

  • 大阪樟蔭女子大学図書館OPACへのリンク
    https://library.osaka-shoin.ac.jp/opac/volume/406337

  • まず…土佐弁…良き(*´ω`*)
    ジブリ大好きなんだけど、唯一観たことない作品。

    携帯のない一昔前の青春、それでも懐かしくって、青くさい。
    高校って狭い世界だから、カワムラに反抗したい拓の気持ちも、文化祭を足抜けした里伽子に言いよる女子の気持ちもわかるなぁ。

    親友・松野の一目惚れの手前、自分の気持ちに気づかないフリをしていた拓だけど、思い返すと里伽子のこと好きだったって描写がじれったい!
    松野、あんたいい男になったよ〜!

    里伽子の弱さを隠すための強さは同世代だったら嫌いになってると思うけど、大人になった今だから、愛おしくてぎゅーってしてあげたくなる。

    高知城のライトアップ、いつか見に行きたい。

    どうでもいいけど…この表紙は里伽子じゃない。
    高校時代の里伽子はこんなにかわいく笑わない。

  • おそらく一目惚れしていたけど、松野の手前、気持ちを抑えていて、自分でも気付けなかったんだろうな。美少女バンザイ。

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著者プロフィール

氷室冴子(ひむろ・さえこ)
1957年、北海道岩見沢市生まれ。 1977年、「さようならアルルカン」で第10回小説ジュニア青春小説新人賞佳作を受賞し、デビュー。集英社コバルト文庫で人気を博した『クララ白書』『ざ・ちぇんじ!』『なんて素敵にジャパネスク』『銀の海 金の大地』シリーズや、『レディ・アンをさがして』『いもうと物語』、1993年にスタジオジブリによってアニメ化された『海がきこえる』など多数の小説作品がある。ほか、エッセイに『冴子の東京物語』『冴子の母娘草』『ホンの幸せ』など。 2008年、逝去。

「2021年 『新版 いっぱしの女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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