科学の終焉 (徳間文庫 ホ 2-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (635ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198913984

作品紹介・あらすじ

もはや科学には、発見すべき偉大なテーマは何も残されていない!世界中でセンセーションを巻き起こした科学ジャーナリスト、ジョン・ホーガンの出世作。現代を代表する科学者たちの隠された本音を巧みなインタビューで引き出した本書は、世界12ヵ国語に翻訳され、日本でも朝日、毎日、日経各紙が書評欄で取り上げるベストセラーに。ホーガンの舌鋒鋭い筆致は、あなたの「知性」を根底から揺るがす…。

感想・レビュー・書評

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  • 物凄く刺激的な本だけれど、読むのに4ヶ月かかった。超ひも理論はタイプI・IIA・IIB・ヘテロSO(32)・ヘテロE8×E8そしてM理論へと色々分岐(統合?)している話はこれまで何冊かの本で読んだ事があるけれど、ある程度「科学」はそれなりにストレートな道筋を進んでいるんだろうと思っていたが、ノーベル賞受賞科学者やそれに準じるトップクラスのありとあらゆる分野の専門家が次々にインタビューされる本書を読んで、ここまで根本的に意見が分かれているものだったのかと驚かされました。その中には本書ではかなりの「異端」理論として登場する原理の最も有名な支持者は(去年恐らく私が一番読んだ作家である)オリバー・サックスであろうなんて出てきたり、スティーブン・ホーキングはある路線ではこういう風に異端者であるとか、統一理論(万物理論)に関する解釈がそれぞれの識者の間でここまで異なる事や、(へぇ〜これが現代科学の最先端なんだぁと素朴にこれまで読んでいた)超ひも理論に対する大量の科学者達の歯に衣着せぬ意見の数々に、自分が今まで読んできたあらゆるタイプのものが科学の世界の王道というより、それぞれの別個のイズムと言える程別々の世界であることが認識出来てとても面白かったです。本書が刊行されて約25年、本書からすれば未来人という特別ズルい方法で、とりあえず現時点では私達はジョン・ホーガンの認識が的を外していないことを確認出来ている。とはいえやはり、改めて科学は面白い。

  • 大著であるけれど、著者がいいようにインタビューをまとめている気もする。

  • 105円購入2012-04-21

  • 科学が隆盛を極めている今、解き明かすべき分野は加速度的になくなっていき、実際には科学は終焉を迎えるのではないか? という疑問をジョン・ホーガンが当代一流の科学者たちにインタビューするという内容。

    とにかく、ここに出てくる科学者は超一流の人々で、ペンロース、クリック、ホーキング、ファイヤーアーベント、フランシス・フクヤマなどなど、科学を囓っていればビックリするほどの面々が登場する。特に「科学史の終焉」の章で出てきたファイヤーアーベントや、「脳科学の終焉」で出てきたクリックなどは、1000年経っても歴史に残る人間なだけに、その話を読むだけで楽しい。

    科学について良く知らなくても、楽しく読むことができると思う。

  • 原書を買って読んだで

  • mixi紹介欄より

  • 分類=科学。00年10月文庫化(97年11月初出)。

  • 理系本というより、著者の放浪記みたい。しっかりと自分の考えを持っていて、簡単に諂ったり引いたりせず、確実に科学者の核心を突く著者の姿勢は流石。

  • もっと知識をつけてから再読してみたい。多岐な分野に渡っているので、難しい・・・。

  • ジャーナリスティックな読み物としては悪くないでしょうね。第2章でのポパー、クーン、ファイヤアーベントのインタヴューだけでも読む価値はあると思います。

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