楽園の眠り (徳間文庫 は 26-4)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (541ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198929336

感想・レビュー・書評

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  • 現代社会の、「子供を愛せない親」に真正面から向き合う…
    …という意図があったのかどうか分かりませんが、
    ストーリーは暗い!暗いです!!
    読むの疲れます!

    …まぁ、馳作品っぽいと言えば、それまでだけど。。。

  • P52
    「もう考えてあるんだよ」
    目を開けて妙子はいった。
    「シオン。紫の音って書いて、シオンって読むの。どう?」

  • この物語は児童虐待からの連鎖的な人間の関係性の誕生だろう

    幼い少年をなぜか虐待してしまう父親
    彼の職業は刑事である
    離婚した彼が育てている小さな子供
    虐待をどうしてもやめることが出来ない自分
    子供を預けている保育園にばれないようにと神経を使っていた彼だが、ある時子供が保育園から脱出したとの知らせを受ける

    動揺する男
    彼は自分の刑事としての経験などを総動員して子供の所在を探り当てようとする
    子供はどこに逃げたのだろうか?

    ここにはいろんな要素が描かれている

    人間が虐待してしまう心理をえぐっている作品
    人間の裏の顔が描かれている

  • 虐待する父親と、その父親によって言葉を閉ざした少年と、それを偶然保護した虐待されている少女。
    追って追われ、捕まりそうになったり、参謀したり裏切ったり。
    一体いつになれば、この逃亡劇は終結するのか。
    最後は…馳氏ならやはりそうなるか。

    おっと、この作品にはめずらしくヤーサンが登場しない。
    作風模索中なのかなぁ…。
    いつもと違うシチュエーションに慣れなかった私がいた。

  • 1ページ1行目から鷲摑みだ。馳ワールドのスピード感と細かい描写が織り成す世界に一気にダイブした。虐待される者とする者の温度差を明確にしながら主人公の思いになんとなく頷ける点も残されている。すべての登場人物に自己投影できるような隙というか何処にでも起こり得そうな何かを配置しておく手腕は流石だ。虐待は繰り返され主人公もその息子もあらゆる登場人物が一人も救われることなく闇に沈んで行くかのような恐るべき馳ワールド。

  • 大好きな馳星周の中ではいまいち

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著者プロフィール

1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。出版社勤務を経てフリーライターになる。96年『不夜城』で小説家としてデビュー。翌年に同作品で第18回吉川英治文学新人賞、98年に『鎮魂歌(レクイエム)不夜城2』で第51回日本推理作家協会賞、99年に『漂流街』で第1回大藪春彦賞を受賞。2020年、『少年と犬』で第163回直木賞受賞した。著者多数。

「2022年 『煉獄の使徒 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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