- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198929435
作品紹介・あらすじ
京都。修学旅行でグループ行動をしていた七人の中学三年生。知恩院に向かうバスで、その中の一人の女生徒・小野寺冬葉が忽然と消息を絶った-。二十年後。三十五歳となった六人に、突然、失踪した冬葉からメールが送られてくる。「わたしを憶えていますか?」運命に導かれて再会した同級生たちに、次々と不可解な事件が襲いかかる…。
感想・レビュー・書評
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初めての柴田よしきさん作品。
中学時代の修学旅行で同じ班だった6人が20年の歳月を経て再会し、当時起きた同級生行方不明事件の真相を追う物語。
20年経っても変わらない部分と20年前には分からなかったけれど、色々な経験をしたからこそ気づけた感情や思い出した事柄。主人公:美弥、サンクマをはじめその他4人が抱く感情に共感しながら読み進めた。
中学生で見える景色なんてほんと狭くて、でもしょうもないことが楽しかったり悔しかったり。若かったな。あの当時仲良くしていた友達はどんな人生を歩んでるのかな…久々に学生時代を思い出した。
主人公:6人に次々と災難が起こるのは20年前の事件と関係があるのか。良いところで下巻に続くから気になってサクサク読める。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白くて寝るのも忘れて読み進んでしまった。6人の同級生それぞれに抱えているものがあり、その上更に中学時代の思い出したくない過去が引っ張り出される。
人間は厭な事でも原因と結果がわかれば、いずれ頭の中で整理する事ができる。だが、原因や動機もはっきりせず、結果的にどうなったのかもわからない不可解な現象には恐怖を抱くようだ。 -
偶然にも再開した中学時代の同級生と、彼ら彼女らを取り巻く身の回りの悩み。自分が生きていくだけでも大変なのに、職場での嫌がらせや殺人事件に巻き込まれ、そこに加えて20年前にあった同級生の失踪事件が掘り起こされる。
一体誰が何の為に、何を思って仕込んだ陰謀なのか。再開するタイミングや事件が発覚する時期があまりにも出来過ぎていて、裏には何か大きな真相が隠されているのではないかと感潜ってしまう。
もし黒幕がいるのなら、その人の意図が気になる。
登場人物が多くて一応メモ取っておかないとややこしい。(誰が誰と知り合いなのかとか)なので、一気読みがおすすめ。 -
作者がどんな人なんだか考えもせずにあっと言う間に読み終えました。ところどころにでてくるちょっとしたコメントに村上春樹を感じるなぁ、と思いながら通勤時間を送りました。涙の出るような感動的な場面はありませんが、20年前の事件が関係者たちを巻き込む様子が、ずっと遠くから何か大きなものがゆっくりと近づいてくるようでドキドキしました。
この文章、どんな女性が書いたのかな?と表紙を見ると男性のようだったのでまたビックリです。生理痛の場面があったのでそう思ったのかも知れませんね。 -
やっぱり柴田よしきは面白いわ。続きが楽しみ。
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2010/31 12/29-12/31
2011/1 1/1-2/5 -
Kindleにて読了。
楽しいはずだった中学3年の修学旅行…1人の少女が忽然と姿を消す。
20年後…その時、少女と同じ班だったメンバーに襲いかかる数々の事件。
感想は下巻にて。 -
20年前、修学旅行中に失踪した同級生。修学旅行で彼女と同じ班だった生徒達はその事件によって深く傷つけられた。
時が流れて35歳になり、それぞれの人生を送っていた元同級生たちに突然失踪した女子生徒からメールがとどく………私を憶えていますか?と。
謎が深まる上巻でした。
メールの件だけでなく、主婦殺人事件や薬物、売春などなど…いろんな事が絡み合っていて、これどうやって回収されていくのだろうと、下巻が楽しみです。
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下で