- Amazon.co.jp ・本 (493ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198929800
感想・レビュー・書評
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勧めていただいて手にした久々の小説。
一気に引き込まれ一日の移動時間で読み切ってしまいました(歩きながら読んだり…。キケンですね。)
いろんな意味で予想外の結末でした(≧◇≦)
この著者の他の本も読んでみたい、そう思わせてくれる1冊です。
妙にリアルだったりマニアックな法律用語が出てきたりするところも魅力。 -
念入りに組まれた構造に脱帽。人が人を裁くとはなんなのか、法関係に進む全ての学生に読んで欲しい。
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プラハ、チェコなどを舞台とした作品です。
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2011.6.13読了。
面白いには面白いんだけど、現実的にこんなことあるの?って感じで、イマイチ納得いかず。 -
女児誘拐殺人犯として懲役15年の刑を終えて出所した柏木。逮捕から一貫して無罪を訴える柏木は本当に冤罪なのか?事件の真相を巡って当時の捜査を担当した元刑事と殺人事件の被害者遺族、そして柏木によるそれぞれからの視点で物語は進んでいく。自己保身・証拠捏造等の虚偽により各々の推理は空回り、思い込みによって更なる混乱をきたしていくのだが、そんな中にもしっかりと伏線が貼られていて、最後の結末に至るまでの経緯・背景が丁寧に描かれている。
冤罪・復讐・警察内部の腐敗等の社会派ミステリ的な要素を備えつつも、それらに至る人間の弱さ・本性を描き出し、そして二転三転する展開によって読み応えは十分。
…なのだが、いくら人間の本性と言えども、どの登場人物も自己愛が強いというかとにかく自分本位さが目立ち、一人称で語られても共感できる部分が少なくて感情移入できないし、あまり好きになれない。。それに、結果的に冤罪の被害者感情を描きたかったのか、復讐なのか、はたまた遺族の苦悩なのかといった訴えられてるものがよく分からず不可解なままだっのにもしっくりこなかった。
しっくりこないと言えば久留島!!二転三転させる展開としては面白さがあったけど、最後まで読むと何故にそこまでの行為に至ったのかの理由が見当たらないかと。。後ろめたい部分があっても、そこまで追い詰められてる程ではないように思うし、元警察官である人間が取る行為としては安易過ぎる気がしてならない。どーせなら久留島視点の部分もあれば、少しは納得できたのかもしれないが…
とにかく展開のうまさや丁寧さといった部分では十分に引き込まれたし愉しめたのだが、人間ドラマとしては材料不足や調理不足なのか、納得・共感できる部分が少なかったのが残念だった。その辺があればもっと完璧な作品だったのに。。。 -
柏木喬は、女児誘拐殺人犯として懲役十五年の判決を受けた。刑を終えて出所した彼は、ホームページの中で意図的に冤罪を被ったと主張。殺された女児の母親・古畑聖子に向けて意味深なメッセージを送り、自白に追い込んだ元刑事・村上の周辺に頻繁に現れる。柏木は本当に無実なのか?予想外の展開、衝撃の真相。
1つの事件には必ず犯人と被害者が存在する。そして,事件解決を行う警察,刑期を決める裁判官。1つの事件でも立場が違えば見え方も違ってくる。その考え方や見え方の違いがうまく表現されているので面白い。
ただ,人間はここまで醜いのかと少し哀しくなる部分もある。
ぷらす,真犯人に行き着いた課程に具体的描写を加えて欲しい。