- Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198932176
感想・レビュー・書評
-
『怪談の道』を遡るようにして、読了。
この作品からは、小泉八雲の匂いは、ほとんどしない。
かといって、がっかりする理由はない。
我らが、浅見光彦の登場だ。
その前に、もっと個性のある人物も登場する。
漫画家志望の女性と、自称 殺人犯のヤクザ。
この2人が、望まぬとも浅見光彦の脇を固める。
この作品では新幹線で起きた殺人事件と、謎の手紙が鍵を握る。
この手紙の差出人こそ、耳なし芳一なのだ。
今回の社会性は更に規模が大きく、太平洋戦争まで遡る。
また得意の風土も盛り込み、下関と東京を往復する。
果たして、実行犯と手紙の差出人は誰なのか?
そして、真の目的とは何か?
最終章でそれは明らかになるが、その先は読者の胸に託される。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
下関 火の山
七卿落ち
藤原ていは 流れる星は生きている -
出張の行き帰りの新幹線で読んだ本。
下関、長府、火の山、身近な地名が出てきて興味が湧いた本。 -
光彦と、漫画家を目指すため家出して上京したヒロインの果奈、ひょんなことから果奈の用心棒代わり(?)となったヤクザ高山の三人のかけあいが面白い作品。登場人物が印象的に描かれている。
物語の核心は、ひたすら救い難い。ラストシーンで光彦がこぼしたセリフ「何が正しくて何が不正なのかー(中略)この世には救われない魂というものが、たしかにあるー」
その通りだと思った。 -
浅見光彦シリーズの一作。漫画家志望の家出娘と自称殺人犯がたまたま新幹線で隣り合わせ、その新幹線の車中で殺人事件が起こってしまう。この二人連れの東京での身元保証人になってしまう光彦を交えた、キャラクターの異なる三人の掛け合いが面白い作品。登場人物の一人一人の特徴がしっかりと描かれていて、浅見シリーズのなかでも上質の作品だと思う。
-
再読。昔読んだことがある。探してた本じゃなかった。浅見シリーズはさらっと読めるから好き。
-
下関などを舞台とした作品です。