小樽 北の墓標 (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198932411

作品紹介・あらすじ

十津川の先輩刑事・木村が定年を迎えた。警視庁に勤務してから一度も帰郷しなかった故郷・小樽へ帰るという。今になってなぜ?そんな折、上野で女性が殺された。警視庁に届いた「死んだ女性のことを捜査しないで下さい」という小樽発のファックス。「かなしきは小樽の町よ」悲しみ溢れる啄木の歌が好きだと言った木村の姿がふと十津川の脳裏に浮かんだ…。傑作トラベル・ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 42年前の小樽運河の埋め立てに起因する殺人事件。復讐という行為について、非常に考えさせられる内容。
    内容がかなり暗く重い話なだけに、読点の多さが気になって仕方が無く、読了までに多少の休憩を要した。読点の多さはどうにかならないものか。
    ちょっと気になったので調べてみたら、50年前に実際、運河の埋め立てを巡って10年に渡る対立があったと知って驚愕。一つ勉強になりました。

  • 150503

  • 小樽での昔の事件が引金に・・・・、十津川警部らしい展開の一冊。

  • 刑事を辞めた木村が、父親の遺恨を解決しに小樽に戻る話。
    ひょんなことから昔の仲間が尋ねてこようとしていたのだが、その仲間が殺されてしまう。そこから始まった新たな殺人事件。

    長い時間小樽で展開される物語だし、もともと小樽の運河を埋めようという議論からはじまったので、小樽のことがよく分かる一冊です。この中にアイヌの話を入れてくる西村さんのセンスには、感動です。

  • 42年前の事件の犯人を追求するという多少無理のある設定だ.
    直前につぎつぎと起きた死亡事件を解明すれば,おのずと結論は出るはずだった.

    小樽の運河を題材にしているところが社会性がある.
    小樽、網走など北海道を横断する事件の展開に,北海道警との連携がからむ.

    事件の主要人物が元刑事である点に悩みが多い.
    結末は仕方がないことなのだろうか.

    実際の運河を見た事がないので,一度見に行きたいと思った.

  • 動機が強引な気もするがまあまあ面白かった

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著者プロフィール

一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。

「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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