テロルのすべて (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
3.10
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本棚登録 : 92
感想 : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198937850

作品紹介・あらすじ

自分たちの都合のいいようにルールを決め、今なお世界の覇者気取りで澄ましているアメリカを、僕は心の底から軽蔑している。嫌いじゃない、大ッ嫌いだ。では、弱者が取るべき行動は何か。自分より弱者を見つけ、叩くことではない。強者の脳天に斧を振り上げることではないだろうか。そう。テロルこそもっとも有効な手段なのである。注目の異才がどこまでも過激に紡ぎ出す、テロリズムまでの道のり。

感想・レビュー・書評

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  • 28ページからの記述が明らかに間違っています。
    1986年,昭和61年生まれの人は競争を知っていますし,中学生まで土曜日は半ドンでした。行きたい学校に落ちる人も山ほどいましたし,運動会の徒競走でももちろんビリまで順位がつきます。教師は「個性」ではなく「平均」を押し付けてきました。そして,この学年はまったく「ゆとり」教育にかかっていない最後の世代です。
    別にそこを厳密にやる必要はない,っていう考え方なんでしょうけど,そこが間違っていると主人公の人間像が結べなくなってしまうので,私はあまり良い作品だとは思えませんでした。

  • 独りよがりの秀才クンの独白、という形なので、どうにも感情移入はしにくいですが、まあ、言いたいことは分からないでもない、かも知れない、という感じでしょうか。ラストの最後の部分だけは、流れ的に夢か空想?のようにも受け取れましたが、そこは読者が勝手に想像すべき部分なんでしょうかね?

    とりあえず、「太陽を盗んだ男」という映画がすごく観てみたくなったので、さっそく人に借りて観てみましたw
    言っちゃうと、この小説の何万倍も、映画の方が面白いですね♪

  • アメリカに原爆を落とそうとする若者の話。
    原爆投下のなぜ?、どうやって?が描かれるのだが、なぜ?の部分に著者の思いが凝縮している気がした。その思いの全てを否定しないし、全てを受け入れもしない。すごく極端な意見と思うが、皆も同じことを考えているのかもとも思えた。典型的な保守的アメリカ人である、テキサスで出会うおやじが、全くの悪人でもないことがまさにその表れ。まさに人間とは「矛盾を抱えた生き物」なのだ。

  • アメリカ国家に嫌悪し、心の底から軽蔑する1986年生まれの宇津木青年が、アメリカ国土に原爆を投下するまでを描く衝撃の問題作。
    自己肯定が異常すぎて、とてもではないが共感度ゼロ。ただし、作中なるほどと思ったのは、歴史上のテロリストや暗殺者が知性的で生活レベルが高い者だというとこ。以前、横山やすしがTVスクランブルという番組で、「世の中を変えるには、独裁政治しかない」って言ってたのを思い出した。

  • 「ぼくの夢はアメリカに原爆を落とすことです」そんな夢に向かって突き進む日本人少年の物語。
    巻末の解説を含め、めちゃめちゃダサい。社会になじめずに自己肯定感だけを高めた子どもが書いた捏造武勇伝を読んでいるような青臭くて気恥ずかしい気持ち悪く、決定的にリアリティを欠いた小説だった。
    ただ、ここで感じる気持ち悪さは、自分自身の内面にあるもの。中二病の次にくる「何事もクールに、メタ視点から俯瞰しているのがカッケー。」という、誰しもが通ったイタい期間を思い起こさせるから感じるもの。
    そういう意味では、みたくないものを映す「鏡」を覗き込んでいるような気持ち悪さを感じずにはいられない一冊でした

  • 2014/03/05
    移動中

  • 細部が非常にリアル。かなりの下調べをしたことが推測できる。故に描写が読みやすかった。

  • 2014年2月1日読了。

  • 同年代。主人公にまったく共感できず。バブル世代の自己肯定の産物か。主人公の立ち位置が相手によって変わるのでただの子供の口喧嘩にしか見えずエリート設定はどこへいったのか。主人公がテロリストに目覚めるきっかけ、ストーリー、展開にまったくリアリティがなく読んでてもモヤモヤがたまるだけだった

  • 三十年前のイカシタ高校生か大学生のアタマの中を覗いたようなぶっ飛んだ怪作。

    主人公の宇津木は、アメリカという大国が過去に日本に対して行って来た行為への報復を決意し、実行へ…

    アメリカに対する憎悪の理由がストレートに描かれており、共感する部分もあるのだが、宇津木の起こした行動には拒否反応が出た。小説というよりも、青臭い思想書という感じ。

    蛇足だが、この作品のタイトルを見て、沢木耕太郎の初期の傑作ノンフィクション『テロルの決算』を連想した。

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著者プロフィール

1971年東京都豊島区雑司が谷生まれ。
出版社に勤務したのち、 取材で出会った白石一文氏の紹介により、2009年『さらば雑司ヶ谷』でデビュー。
2011年、『民宿雪国』で第24回山本周五郎賞候補と第2回山田風太郎賞候補に。
2012年、『テロルのすべて』で第14回大藪春彦賞候補、新書『タモリ論』はベストセラーとなる。
ほかの著書に『二十五の瞳』『甘い復讐』『太陽がいっぱい』『アクシデントリポート』
『東京パパ友ラブストーリー』など。

「2020年 『大江千里と渡辺美里って結婚するんだとばかり思ってた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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