- Amazon.co.jp ・本 (477ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198943110
作品紹介・あらすじ
母親を殺害し少年院送りになった九子は、2年足らずで仮退院を迎える。退院の朝、警視庁の女性刑事が九子を訪ね、同級生だった井村里美が自殺したと告げる。衝撃を受ける九子。さらに社会に出た彼女を待ち受けていたのは、想像を超えた周囲の反応だった。贖罪と更正が不充分との批判があがる一方、彼女を神格化するオタク集団も形成されていた。九子は、里美の死の真相を探るが…
ベストセラー「触法処女」の続篇! 書下し長篇ミステリー。
感想・レビュー・書評
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小さな仏壇がしつ設えられていた 差し障りが出てくる 焼酎をすすり啜り かくせい隔世の感 催し物が行われていない花園神社の境内は閑散としていた。朱色と黄金の装飾でしつら設えられたやしろ社が毒々しく見えた。 御影石の床で乾いた音を鳴らした その絶望感は堪らないと思う 誘き寄せて機械を狙っていた 死んで凝縮された里実が、そこにいる、と九子は感じていた。 じんなん神南 花島花器子かきこ
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衝撃作品とのことだが、あまり動きがないというか、何か物足りない作品だった。前作を読んでないせいなのかなぁ。
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母の虐待に耐えかね、未成年の殺人に対する求刑を利用し、母を殺害した主人公九子。人を殺しても罰せられない魔法、刑法第41条。
前作からの続編。
少年院から仮退院をするが。
塀の中で過ごした2年の間に世間は大きく動いていた。ネットリンチ。
罪を償う。しかし、それで全てが清算されたわけではなかった。
久しぶりのヒキタクニオ作品を読んだけど、ピリついてんなー。常に雨か曇天という感じだな。
現実は甘くないってのが、ヒシヒシと伝わる。 -
触法少女の続編。続編となると通常,色褪せてしまいがちだが本作は前作同様読み応えのある物語でした。
あらすじ(背表紙より)
母親を殺害し少年院送りになった九子は、二年足らずで仮退院を迎える。退院の朝、警視庁の女性刑事が九子を訪ね、同級生だった井村里実が自殺したと告げる。衝撃を受ける九子だが、社会に出た彼女を待ち受けていたのは、さらに想像を超えた世間の反応だった。贖罪と更正が不充分との批判の一方で、彼女を偶像化するヲタク集団も活動していた。九子は里実の死の真相を探る。書下し長篇推理。 -
触法少女の続編
テンポの良い展開で読みやすい。
思ってもみない者が犯人だったりして楽しめた。 -
最悪な虐待は親による子ども殺しとあったけど、まさか虐待と無縁だった里実に降り掛かるというのはやりきれない。花器子が里実と自分の母親の殺人を求めたとき、朝霧が九子に晴子のことを「お母さんという呼称がつくと、ちゃんとしてるみたいだけれど、そんなもの、外したら、ただの若い女かおばさんなのよ。常識もなければ、自分のことしか考えられない、そんな母親はいくらでもいるわ。井村里実が事件を起こした後の対応は、世間知らずそのものでしょう。あなたに対しても‥‥‥」と言う。それは最悪なカタチで現実になってしまう。オイラとしてはネット社会やネット住民に対する気味悪さよりも肉親が大人になってないじゃんか、という気味悪さが強かった。ネット社会になっていなくても世の中はきっと大人らしくない大人が溢れていることには変わらないんじゃないかな。オイラも含めて。だからこうしたものが物語になるんだろうけど。ところで、朝霧が退院直後から九子に近寄った根拠がよくわからない。花器子が里実を屋上から突き落としたのは自分だと言う必要性がわからない。オイラの読解力なんだろうけど、こういうときこそネットに頼って解説を探してみよう。
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触法少女の続編。
ワクワクしながら購入したものの…
あれ?
なんか違う。
背景は、ネット社会を中心としたストーリー。
ページを捲るのも滞り、やっと読み終えた。
期待してて読んだけど、期待し過ぎたのかも…。
'18.07.07読書完了 -
九子のキャラクターが弱くなってしまって残念